地元の吉田有希が完全Vに王手 ~取手競輪場~

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吉田有希
自らの優勝を招きたく猫の手ポーズ
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大石剣士
先行策で地元勢を苦しめるか!?
本調子を取り戻しつつある

 3月29日(火)から取手競輪場で開催されているF1シリーズは明日31日(木)に最終日を迎える。S級決勝戦は前評判通りに吉田有希(茨城・119期)が危なげなく連勝で勝ち上がり、昨年7月のチャレンジ戦以来の地元Vへ視界は良好だ。

 「準決は落ち着いて仕掛けることができた。初日は重いというか、だるい感じがしたけど、2日目は初日より良かった。おそらく、直前に3ヵ月振りに行ったマッサージの揉み返しだったのかも。長い距離はモガいてないけど、ハイペースの中でまくっていけたし、以前の感覚が戻ってきた感じがする。この感じだと決勝も悪いほうには向かないと思う」と初日が終わった後は浮かない表情を見せていたが、準決後は本来の笑顔が戻ってきた。決勝は大石剣士との2分戦となり、「大石さんは調子が戻ってきている感じがするから厄介。大石さんとは平塚の決勝で対戦した。その時は(吉澤)純平さんが番手だったけど、落車してしまって、後ろに大石さんがはまった。それ以来の対戦ですね。それに番手の佐々木(龍)さんも仕事できる人だし、厳しい戦いになりそう」と南関勢に警戒を強めた。それでも「ここ最近の中で一番良かった」と手応えを掴んでいるだけに、2度目の地元Vには最短だろう。

 打倒・吉田有希を掲げるのは大石剣士(静岡・109期)だ。「吉田君がS級で初優勝した平塚の決勝で対戦して以来ですね。その時は番手にはまって抜きにいったけど、踏み直されて差せず。初めて番手にはまって差せなかった相手ですね」と過去のレースを振り返り悔しさを滲ませた。「直前にかなり追い込んだ練習をしてきて初日は疲れもあった感じだけど、準決は初日に比べて良かった。吉田君に何とかしてリベンジしたいですね」と静かに闘志を燃やしているだけに、強じんな地脚を生かして地元勢に立ち向かう。

 注目のS級決勝戦は12レースで発走予定時刻は16時30分。エンジョイ投票サイトでの締め切り時刻は発走の5分前となっております。

池端航一記者

2022年3月30日 18時30分

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