吉本卓仁が人気を背負った茨栃勢を破り初日特選を制す ~青森競輪場~

photo-42003
吉本卓仁
初日特選を制して2日目以降に弾みを付けた
思惑通りにレースを進めて会心のまくりで圧倒

 4月28日(木)に幕を開けた第4回施設整備等協賛競輪『縄文小牧野杯』の初日特選は3車で強固結束した茨栃ラインが人気を集めていたが、吉本卓仁(福岡・89期)が力強いまくりで前団を一蹴。追走したベテラン島田竜二(熊本・76期)と見事なワンツーを披露した。
 
 「前を取ってそれからでした。関東勢が先行するだろうっていう感じだったので」と吉本卓仁は、号砲が鳴った瞬間から思惑通りにレースを進め、誘導員の後ろに構えながら別線の動きを見極めてチャンスをうかがう。

 レースは、堀内俊介が切った上を朝倉智仁が一気に叩いて主導権。最終ホーム8番手から阿竹智史が反撃すると、山岸佳太は外を張りながら最終2コーナーで番手まくりを放つが、その外を吉本がのみ込んだ。「タイミング的にはワンテンポ待ってからって感じでしたけど、車の出は良かった」と後方の8番手から圧巻のまくりだった。

 「久々に気持ちのいい勝ち方ができましたね」とレース後は清々しい表情。近況は番手回りや3番手回りなど、自力を出すレースは減ってきているが、いつでも動く準備はできていた。「番手だったり3番手だったりで難しいレースも多くて成績はまとまっていないですけど、調子自体はずっと良かったので。今回は岸和田最終日に1着を取った時以来の自力戦でしたけど、勝ち切れたので良かったですね。自力の方が気が楽っていうのもあるんで。最近は若手に付けることも多いから間合いの取り方だったり、仕掛けるタイミングだったりが自分とは違ったりするので、そういうのも勉強にはなっていますね」と番手回りでの経験も自力戦にいかせている。
 
 二次予選は初連係の宮崎大空に前を託しての番手戦。後ろに同県の坂本亮馬を付けて準決進出を目指す。
 「宮崎君とは初連係ですけど、自分はあれこれ言うタイプじゃないんで。橋本(智昭)さんもいるので簡単なレースにはならないと思いますけど、後ろに(坂本)亮馬もいるんで。勝ち上がれるように頑張ります」と2日目は番手回りで勢いそのままに連勝を狙う。
 

細川和輝記者

2022年4月28日 19時10分

開催情報

ページトップへ