3年ぶりの決勝進出を狙う吉本卓仁が奮闘 ~久留米競輪場~

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吉本卓仁
初連係の後藤大輝を目標に決勝進出を目指す
今までとは違った緊張感の中で

 6月23日(日)に久留米競輪場で行われた『第30回中野カップレース』のシリーズ2日目の9レースに挑んだ地元の吉本卓仁(89期・久留米)。初連係となった犬伏湧也の強烈な仕掛けに食らいつき、準決勝への切符をつかみ取った。
 今シリーズは九州勢が活躍しているが、初日に田中誠、二次予選で坂本健太郎と地元の中心レーサーが敗れてしまったが「久留米3人で飛ぶわけにはいかないんで」と自らを奮い立たせた。
 「初日に(田中)誠、今日は前のレースで(坂本)健太郎さんまで飛んでしまったんで、かなり緊張しました。しかも今回は今まで(自力で戦ってきた)の立場とも違いますし、今までとは違った緊張感がありますね。(犬伏は)めちゃくちゃ強かったです。行くと思っていたのにどんどん口が空いて行っちゃって…。でも志田君も反応が遅れて気づいたときには自分の方がスピードに乗っていたので。志田君を乗り越えられれば大丈夫だと思って。犬伏君も待っていてくれましたし。先行したくらいきつかったです。これがタイトルを獲る人の脚なんだろうなって。最後も差し込めないですし。むしろ内を空けたら掬われると思った(苦笑)」
 
 長らく九州ラインの先頭で奮闘してきた吉本ではあるが、頼もしい後輩もでてきて近況は番手周りも増えてきており、今シリーズは初日に取鳥雄吾、二次予選が犬伏湧也と他地区の番手を回る機会も増えている。
今までとは違った緊張感の中で、番手での対応力も求められる。初日、2日目の走りを踏まえて3年ぶりの決勝進出へ変化を求める。 
 「去年の4月のG3は準決勝でダメでしたし、その前の年は復帰戦だったので。地元記念の決勝に乗ったのは3年前ですかね。仕上げてきたつもりですけど、連日、重い感じがしますね。ここから脚は変わらないと思うので、自転車を換えます。練習で使っているやつなので。悪くなることはないと思うので、少しでも良くなるように」
  
 勝負の準決勝は2年連続で地元記念の準決勝まで勝ち上がってた後藤大輝との初タッグ。S班の新山響平や、二次予選でS班の松浦悠士を振り切ってここまで連勝の取鳥雄吾ら強敵がそろったが、地元の意地で決勝への切符へ手を伸ばす。

細川和輝記者

2024年6月23日 18時32分

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