河端朋之がG3初優勝達成! ~縄文小牧野杯G3~

photo-42207
河端朋之
優勝カップを掲げて満面の笑み
photo-42208
6番車の河端朋之が1着でゴール線を駆け抜ける
これを足掛かりにまた大舞台へ

 5月1日(日)に青森競輪場で施設整備等協賛競輪in青森・縄文小牧野杯GⅢの決勝戦が行われて、河端朋之(岡山・95期)が中団からの3コーナーまくりで優勝。初のGⅢ制覇に笑顔が弾けた。
 レースは前受けした嵯峨昇喜郎が赤板で上昇してきた吉田有希を突っ張りそのままハイピッチで駆ける。中団をしっかりキープした河端は外に吉田がいて内で併走する形になる。最終バック手前から根本哲吏が番手からまくり出るもサラ脚で中団を回っていた河端は3コーナーから怒涛のまくりを放つとスピードの違いをみせつけてゴールした。
 「車番的に後ろになったら押えにいって、突っ張られて踏み合うか、諦めるかになってしまうので後ろ攻めはいやだった。突っ張ってくれたので4番手は死守だなと思ってました。ヨコに吉田君がいたけど、(ヨコもできる)山岸君がいる方が嫌だった。それでチャンスが生まれたと思う。隙間を縫って、後ろに阿竹さんも付いているので無理やり仕掛けました。誰よりも脚を使っていなかったのでスピード差が出ましたね。前が突っ張り先行で、番手も掛かり切っていないなかで番手から出ていたし、僕だけが脚をためられた。あとは本当にガムシャラでした」とレースを振り返った。「後ろの状況は分からなかったし、直線では阿竹さんが来ると思っていて、ゴール線を過ぎるまで優勝は分からなかった」と2着の阿竹に1車身1/2の差をつけてゴールしたが、最後の最後まで無我夢中で走り切った。「GIの裏で、本当の上位ではないけど、ケガもあるし、点数も大きく下げているなかで、ひとつのきっかけにしたい。本当の自力っていう自力は2日目ぐらいしか出せていない。トレーニングだったり、体のコンディションはまだまだ。慢心せずに精進したい。このメンバーと体の状況で、ここ(優勝会見)に座れるとは思っていなかったので嬉しいです」と2月の高知F1で復帰してまだ100%の状態ではない中での初優勝をかみしめた。「100メートルや200メートルは踏めるけど、それ以上の距離になるとパコパコして体の位置がずれていく。左側に痛みも出る。トップスピードや、航続距離も落ちているので、ドカンとカマすことができない。なので、今回みたいな、ためていくレースになる。それがハマったんだと思います。この優勝をきっかけにしていきたい」と締めくくった。
 ナショナルチームに所属して世界と戦っていたころの脚は自身が言うようにまだ戻っていないが、今開催の4日間を見ているファンは河端の強さを思い出したはず。自身が口にしたようにこの優勝をきっかけにしてまた大舞台で暴れる姿を早くみたい。

池端航一記者

2022年5月1日 17時47分

開催情報

ページトップへ