単騎の眞杉匠が快速まくりでV ~小松島競輪場~

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眞杉匠
単騎で勝負強さを発揮
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②眞杉はタイヤ差まで詰め寄った⑧志智とのG前勝負を制す
今年の名古屋記念以来、2度目の記念V

 7月3日、小松島競輪開設72周年記念「阿波おどり杯争覇戦」の決勝戦が行われ、単騎の眞杉匠が豪快なまくりを決めて優勝。今年の名古屋記念以来、2度目の記念優勝を達成した。

 レースは松浦悠士が誘導を切り先頭に立ってからスローペースをつくりジャンを迎える。先行したのは高久保雄介。太田竜馬にフタをした状態から4コーナーのくだりを使う仕掛けで一気に加速して主導権。この動きを追った眞杉匠は2コーナー前から間髪を入れずにまくって優勝。上がりタイムは10秒6でバンクレコードにコンマ1秒差まで迫る好タイムだった。
 
 「連日良くない中で、優勝できたのは大きい。(単騎で)ノープランでした。太田さんの後ろに付いていってカマすと思ったけど、行かなかったので、自分で仕掛けた。(中近の後ろに)入ろうと思ったけど、(スピードを)殺さずにそのまま行った。連日と比べて一番良かったです。掛かっていたのかなとは思う。(上がりは10秒6で)けっこう(脚が)回っていました」とレースを振り返った。

 「連日最悪で、先行しにいっても出切れない、バックも取れないし、どうしようもなかった。でも自分の負けパターンでもギリギリで勝ち上がれたのは成長です。(2度目の記念優勝は)自信になります」と勝ち上がりでは苦戦を強いられたが、それでも決勝に進出したことには成長を感じていた。これは一流選手に必要な要素の一つだろう。

 「(サマーナイト、オールスターのビッグレース向けて)いつも通り先行したい。今回は(勝ち上がりで)バックを取れていないので、リカバリーを。(オールスターは)オリオンに乗れるし決勝を目指して頑張りたいし、そこに向けて仕上げていきたい」と今回は一度も先行できなかっただけに、レースには納得がいっていない。先行のスタイルにこだわる眞杉が今後のビッグレースで関東勢をけん引していく。

小山裕哉記者

2022年7月3日 17時59分

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