地元の眞杉匠が第40回共同通信社杯を制す ~宇都宮競輪場~

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眞杉匠
表彰式で賞金ボードを掲げる眞杉匠選手
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直線で古性を1/2車身差し切ってゴール線を通過
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ウイニングランでファンの声援に応える
修正に修正を重ねて準決勝からセッティングがズバリ

 9月16日に宇都宮競輪場で行われた第40回共同通信社杯は地元ファンの声援を力に戦い抜いた眞杉匠(栃木・113期)が優勝を決めた。宇都宮競輪場においての地元選手のビッグ制覇はレジェンド神山雄一郎が優勝した2002年の共同通信社杯以来で、22年ぶりとなる地元選手の優勝にファンは歓喜した。

 眞杉匠が正攻法に構え、恩田淳平が続く。誘導員を追い掛けて正攻法に構える。古性優作-南修二が前中団に構え、郡司浩平-深谷知広の南関コンビは後ろ中団で周回を重ねる。後ろ攻めとなった山崎賢人が北津赤板過ぎ1センターから上昇していくと、古性優作が気配を察知して合わせて切りに動く。郡司浩平が打鐘過ぎ3コーナーから車を外に持ち出して踏み込むと、抵抗する山崎賢人と主導権争いに。両者の仕掛け合いを見ていた北津留が最終2コーナーから自力に転じてまくりを発動。打鐘過ぎ2センターで荒井崇博をすくって北津留翼の後ろに切り替えていた古性優作が北津留の仕掛けに続く。眞杉匠は最終2コーナーから車を外に持ち出したが、最終バックでは南修二の内を掬って古性優作にスイッチ。北津留翼の真後ろから抜け出した古性優作を直線で捕らえた。
 
【優勝者 眞杉匠インタビュー】
「正直、(開催)直前の練習が本当に良くなくて。深谷(知広)さんと寺崎(浩平)さんがきたんですけど、もう全然モガきでも千切れちゃったりな感じで。なんとか修正できたなって感じです。去年の宇都宮記念でも(ファンの歓声がすごいと)感じたんですけど、今年はもっとすごかったです。(初手の位置は)前中団狙いだったんですけど。あそこ(打鐘付近)で(古性と位置を)取り合っても仕方ないので下げたら後手踏んじゃって。(最終)ホームではだいぶヤバいなって。正直、前がどうなっているかあんまり見えていなかっんですけど、もうあそこでいかないと絶対に届かないと思ったので。行ったら行ったで外は無理だなって思ってもうバックから内へいって、もう行ける所までって感じで空いた感じです。バック踏んだら終わっちゃうので、行ける所まで。本当に運が良かったなと。だいぶいいカカリだったので、抜けるたらいいなというか、(抜けると)信じて踏み込んでいきました。今年はいろいろあって、始まる前からケガしてだいぶ出遅れて、記念の準決勝とかで負けまくっちゃって。なんとかここで立ち直せたかなって。でもまだ自分のスタイルというか、らしい走りがやっぱりできていないので、ここからしっかり戻していきたいなっていうところですね。これでだいぶグランプリには近づいたと思うのでしっかり強気に攻めていきたいと思います。(今年はあとG1が二つ残っているが)しっかり優勝してグランプリの切符を獲りたいので、しっかり後半戦集中していきたいと思います」

細川和輝記者

2024年9月16日 18時19分

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