飯野祐太がG3初制覇! ~富山競輪場~

photo-53570
飯野祐太
トロフィーを片手にガッツポーズ
photo-53571
①飯野祐太が目一杯ハンドルを投げた所がゴール線
念願のG3初優勝で笑顔が弾けた

 第5回施設整備等協賛競輪in富山『神秘の海富山湾カップ』GⅢは20日(日)に決勝戦が行われて飯野祐太(福島・90期)がG3初優勝を達成した。

 レースは後ろ攻めとなった北井佑季が正攻法から突っ張ろうした北日本勢を青板バックで強引に叩き切る。3番手の近藤隆司が離れて3番手に根本哲吏が入り赤板を通過。打鐘過ぎから根本と南関勢の距離が縮まってくると最終1コーナー過ぎに根本が野口の内へ入りこむ。それに反応するかのように野口が2コーナーの入り口で番手から出る。しかし根本の動きを確認してから外に持ち出した飯野が追い影気味にまくり上げると直線で野口を捕らえてゴールした。
 
 「前から(根本が)突っ張り切れなかったときはそこは自分の仕事。野口さんか近藤さんを飛ばして迎え入れようと思っていた。鐘過ぎに(前の)スピードが緩んでここで伊藤君にこられると厳しいと思った。そこで根本君が内にいったから外いくしかないと」と前団の状況を的確に判断して2コーナーからVスパートを決めた。

 2005年に地元のいわき平でデビューしてから17年、念願のG3優勝を達成。「記念(今回はG3)は獲れないかなと思っていた。レースで力を出し切れるようになったし、落ち着いて走れるようになった。優勝できて嬉しい。やっとですね」とG3制覇を成し遂げて笑顔が弾けた。

 「ラインから優勝者を出したいと思って走っていたのが20代。35歳を過ぎてから(G3を)獲ってみたいなと。脚が無くなってきてからそう思った。(今回)獲れて良かった」と北日本の機動型として数えきれないぐらいラインに貢献してきたが、35歳を機に心境が変化した。

 「記念(今回はG3)で優勝できたけど、G1では力不足。自力でも番手戦でも仕事していきたい。ヨコもそうだけど、タテ脚がないとヨコもできない。タテ脚を磨いていきたい」と次に見据えるはG1舞台での活躍。タテもヨコもレベルを上げて北日本地区を盛り立てる。

池端航一記者

2022年11月20日 17時11分

開催情報

ページトップへ