飯野祐太が第13回大阪・関西万博協賛競輪を制す ~富山競輪場~

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飯野祐太
表彰式でポーズを決める飯野祐太選手
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3/4車輪差で佐藤を交わしてゴール線へ一番乗り
3年前と同じ当所で自身2度目のG3制覇を達成

 6月15日に富山競輪場で行われた第13回大阪・関西万博協賛競輪の決勝は4車で結束した北日本ラインが別線を圧倒。ライン3番手回りであった飯野祐太(90期・福島)が、番手まくりを放った佐藤一伸を直線で捕らえて福島勢でワンツー・スリーを独占した。
【レース経過】
 号砲とともに岡本総が飛び出すと、地元の村田祐樹を迎え入れて中部勢が正攻法に構える。谷和也-岡崎智哉の大阪勢が中団に構え、嵯峨昇喜郎を先頭に4車で結束した北日本勢は5番手からレースを進め、単騎の柿澤大貴が9番手で周回を重ねる。青板付近から嵯峨が上昇していくと、気配を察知した谷が合わせて動き出す。嵯峨は谷の動きを警戒しながら青板バック過ぎの3コーナー付近で先頭に立ち、赤板付近から一気にペースアップ。後方8番手に置かれた村田が打鐘手前の2コーナーから巻き返しを狙ったが、5番手の位置にいた谷が合わせて踏み込む。気配を察知した佐藤一伸が最終1コーナーでひと振りしてから番手まくりを発動。余裕を持って佐藤をリードしていた飯野祐太が間合いを取りながら直線でシャープに抜け出した。

【優勝者 飯野祐太選手】
「(初手の位置取りからレースが動き出すまでは)だいたいあんな感じですかね。谷君が中団から出てくるのは考えていなくて、分断に来るかなって思ったんですけどこなくて。嵯峨君が赤板から駆けて行ってくれたのでラインで決めることができました。昨日とコンディションが違って終始、重い感じだったので。一伸もいっぱいそうだし、自分も余裕はあったんですけど脚にきていましたし。後ろ(になったほかのライン)はもっと脚にきていたのかなって。(谷が)きたときに(佐藤が)一度振ってから出ていく形だったんですけど。それが結構いいブロックというか、ほぼほぼみんな止まったので。あとは村田君がきていたんですけど、自分は無駄な動きをしないでついていたので良かったです。全体的に見えていたので、おそらく乗り越えてはこないだろうなっていうスピードだったので。(最後の直線で)一伸が持ってきたので、内に行かれちゃうよって。須永と岡崎もきていたんで。そこも全体的に見えていたんで。正直、優勝できないなって思っていたんで、今回のメンバー的にも厳しいかなって思ったんですけど。競輪はラインだと思うし、今日は本当にラインに助けられました。(3年前の当所G3の優勝以来2度目優勝で)35歳くらいから本当に自分も獲りたいなって急にでてきて。それでまた今回取れたので。今回は昇喜朗が覚悟を持って先行してくれたので。それでワンツースリーが決まったかなって。(今後の目標は)競輪は40歳からなんで。こっからですね」

細川和輝記者

2025年6月15日 17時04分

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