復活を期す茨城の2人 ~松阪競輪場~

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吉澤純平
1と2を作りワンツーポーズを決める
初日の一次予選でワンツー

 2023年9月23日松阪競輪場で開設73周年記念「蒲生氏郷杯王座競輪」の初日が行われた。一次予選の11レースでは吉田有希の先行を吉澤純平が交わしてワンツー。レース後は吉田が「純平さんとのツーショットを撮ってください」と報道陣にリクエスト。2人にとって今後のターニングポイントになるようなレースだった。

 吉澤は普段、ポーカーフェイスだが「久しぶりの1着です」と笑顔がはじけた。今年の高松宮記念杯が終わると左膝の手術を決意。「左ひざに〝ねずみ〟があったんですけど、骨を除去しました。8月から自転車に乗り始めて、今は痛みの不安がなくなってウェイトとか強度のある練習ができるようになった」と練習の充実度は術前よりも増していた。それだけに1着という結果が出ずに歯がゆい思いをしていたに違いない。
 
 一次予選を走り終えたあとは「練習はできているけど、結果が出ないことには上向かない。やっぱり1着が1番の薬ですね。それが有希の後ろで取れて良かった」と安どの表情も見せた。関東は眞杉匠がオールスターを制すなど勢いがある。不安のなくなった吉澤もこの上昇気流に乗っていく。

 先行した吉田有希は「一番勢いがあった頃のフレームに戻しました」と今回からフレームをチェンジ。「(自転車を戻して)予想以上に良い。別次元の乗り物です。これまでのは練習用みたいで重くて。(今回のは)脚が回るし、踏みたい所で踏める。踏んだら踏んだだけ進むし気持ち良く踏めた。セッティングは昨日煮詰めたしバッチリ。気持ちも晴れました」と清々しい表情。迷いの吹っ切れた吉田が関東の先頭に風を切る姿がたくさん見られそうだ。

小山裕哉記者

2023年9月23日 19時05分

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