吉田拓矢が地元記念を初制覇 ~取手競輪場~

photo-85102
吉田拓矢
弟の有希(左)、昌司(右)にかつがれガッツポーズ
photo-85103
吉田拓矢
賞金ボードを掲げる
photo-85104
ゴール線を駆け抜ける吉田拓矢(1番車)
photo-85105
茨城支部のメンバーに胴上げされる
仲間の想いを受けて結果を出した

 6月30日(日)に取手競輪場で行われた開設74周年記念『水戸黄門賞』は吉田拓矢(茨城・107期)が優勝。地元ではデビューした2015年のチャレンジ戦以来、記念では初めてとなる優勝で、2022年に行われた青森記念以来となる6度目の記念制覇となった。

 レースは芦澤辰弘が号砲と同時に飛び出して5車で並ぶ関東勢が正攻法に構える。脇本雄太―山口拳矢の中近勢は脇本が6番手の位置にこだわる姿勢を見せるも、追い上げてきた守澤太志、松本貴治と単騎2人を入れて8番手の位置に。動きがなく赤板を迎えると関東の先頭を務める小林泰正が誘導をおろして一気にペースを上げる。残り1周を過ぎたところで番手の坂井洋が自力に転じると、守澤が内に入りすくわれた芦澤が外に浮く。煽りを受けた松本とともに反撃を開始した脇本も浮いてしまう。坂井を追走した吉田拓矢は、後ろでもつれる吉澤純平と守澤の動向、脇本が浮いてから自力に転じ勢いよく迫る山口の動向を確認しながら3コーナーで抜け出す。後続を寄せ付けず、そのままゴール線を一番に通過した。

【優勝者 吉田拓矢選手】
「感無量でした。何度かチャンスがあったなかで優勝が届かなかったが、目標にしてやってきたのでうれしかった。辰弘さんがスタート取ってくれて泰正さんが他のラインを出させないように駆けてくれたのであの展開ができた。ビジョンをみて、守澤さんが入ってきているのがわかって待っていった分、後ろに勝負権なくなったのが申し訳なかったです。山口君がきているのも見えて、内を守澤さんがいかないように洋さんのすれすれをいったが内にいきすぎて守澤さんが落車しなくてよかった。(優勝は)先輩、後輩、仲間のおかげですし感謝の気持ちを忘れずにこれからも精進していきたい。去年、眞杉(匠)のために頑張って、あっせんが止まることにもなったがけっしてマイナスではなかったと、それがあるから今があるんだと思います」

角田祐馬記者

2024年6月30日 18時00分

開催情報

ページトップへ