阿部将大が地元記念完全V ~別府競輪場~

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阿部将大
地元のエースがラインの絆で勝利
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通算4回目のGⅢ制覇
地元勢の優勝は23年ぶり

 別府競輪場で開催されている令和6年能登半島地震復興支援競輪・開設74周年記念「オランダ王国友好杯(GIII)」は、7月28日に最終日を迎えた。決勝戦は伊藤颯馬の先行に乗った阿部将大が最終バックから自ら前に踏み完全優勝を達成。

 【レース経過】
スタートは阿部将大が出て、伊藤颯馬を迎え入れる。3番手の松谷秀幸までのラインが前受け。単騎の武藤龍生は4番手の位置に入り、中釜章成-古性優作-浅井康太が中団。松浦悠士-岩津裕介は後ろ攻めになった。松浦が青板のバックで中釜にフタをすると、赤板過ぎに内に切り込んでいき、松谷の後ろの位置を確保。後ろまで引いた中釜は打鐘前2コーナーからすかさず巻き返すが、先頭の伊藤も合わせて踏み込んでいき、ペースが一気に上がっていく。伊藤がハイペースで駆けていくと、番手の阿部はホームから車間を空け始め、最終バック前から自らタテに踏み込み、そのまま力強く先頭で駆け抜けた。

【優勝者 阿部将大選手インタビュー】
「(地元記念優勝は)うれしいですね。ほかの記念と違って、(地元は)特別なものですから。地元のみなさんの前で優勝できたんで良かった。ラインあっての勝ちだし、行ってくれた(伊藤)颯馬もそうだし、松谷(秀幸)さんが固めてくれて心強かった。中団が中釜(章成)君だったので、ワンチャン、松浦(悠士)さんがフタをしてくれればって思ったらそうなった。そのあとは後ろ(別線)が来てなかったけど、出させてもらった。誰も来てないのに(番手から出るのは)早すぎるかなって、颯馬に申し訳なかった。今度は逆に颯馬に恩返しができるように。(別府記念での地元選手の優勝は01年以来で)それ以来誰も獲ってなくて、難しい大会だった。そのなかで若い僕が獲れたのは励みになる。(これからの九州勢を)僕が引っ張っていくっていうより、若手全員で引っ張っていこうって。僕、颯馬、嘉永(泰斗)に(伊藤)旭、(松本)秀之介とかが続いてくれればって思います」

小山裕哉記者

2024年7月28日 21時33分

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