野崎翼が波乱を演出 ~川崎競輪場~

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野崎翼
A級1、2班戦での初優出を目指す
ギヤ変更で好感触をつかむ

 9月24日(火)に川崎競輪場でF2ミッドナイトシリーズの初日が開催された。今節は傑出者不在で実力伯仲のシリーズとなり、早くも2Rから本命の小田倉勇二が着外に沈み3連単21,260円の高配当決着となった。レースは野崎翼(岐阜・121期)の先行が有力視されていたが、落車明けの小田倉が打鐘からの奇襲カマシを敢行。巧く3番手に入った野崎は最終4コーナーから踏み込み直線で強襲し波乱を演出した。

 白星スタートを決めた野崎は「早めに小田倉さんが来たのは見えていたけど、あそこは自分の距離じゃないし見て、結果的にそれが良かったと思う。先行するつもりではいたけど、初手で中団が取れたのが大きかった。でも確実にいきすぎたし、鰐渕(正利)さんには迷惑をかけてしまった。川崎は前回も1着スタートだったし、特に自信があるわけじゃないけどいいですね。岐阜記念の決勝を見ていて凄い刺激になった。(村田祐樹)が勝ちそうだったし、獲れーって叫びましたよ。いつか自分も地元記念に出られるように頑張ります。まだA級1、2班で決勝に上がったことがないので、まずは明日ですね」と勝負の準決勝に向けて気合いを入れていた。

 前検日には「今回からギヤを3.93に上げてみる。練習の感じからもその方がいいと思うので」と語っており、レース後も「脚がたまるし、このギヤの方が自分に合っていますね」と好感触をつかんだ様子。準決勝は能代谷元、菱田浩二といった強敵揃いとなるが、確かな手応えをつかんだ今なら再び波乱を演出する可能性も十分にありそうだ。

髙野航記者

2024年9月25日 01時00分

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