末木浩二が開設75周年記念『ふるさとカップ』を制す ~弥彦競輪~


日大自転車部の後輩をリードして記念初制覇を達成
7月13日に弥彦競輪場で行われた開設75周年記念『ふるさとカップ』は新潟支部の末木浩二(山梨・109期)が坂井洋の仕掛けに乗って直線で鋭く抜け出してうれしい記念初制覇を達成。S班の脇本雄太や松浦悠士、新山響平らを相手にもしても怯むことなく、がむしゃらにゴール線目掛けて力いっぱい踏み込んだ。
【レース経過】
号砲とともに勢い良く飛びし出した松浦悠士がS取りに成功すると、石原颯を迎え入れて中四国ラインが正攻法に構える。関東ラインの先頭を務める坂井洋が4番手の位置で周回を重ね、単騎の新山響平がその後ろで様子をうかがう。後方7番手の位置からの運びとなった脇本雄太は青板周回のバック線手前から上昇していき、石原の突っ張りを警戒しながら誘導員を降ろして先頭に立つ。浅井康太が近畿勢に遅れをとりながら追い掛けていくと、石原は被る前にと打鐘で踏み込む。浅井に被ってしまった松浦は追えずに内に詰まる形となると、坂井が反応良く追い上げていき石原の番手に収まる。最終ホーム目掛けて単騎の新山が一気のカマシを狙ったが、気配を察知した石原が合わせて踏み込む。坂井は新山を張りながら最終2コーナー付近からまくり発進。後方に置かれた脇本が外に浮いていた新山の動向を見ながらまくりを放ち、脇本の後ろを奪った松浦が直線中を鋭く追い込んできたが、坂井をリードしていた末木が伸び勝って記念初制覇を達成した。
【優勝者 末木浩二選手インタビュー】
「(優勝した率直な感想は)ちょっと自分でも信じられないですね。あの並びだと思っていたんですけど、脇本さんが押さえに北のは想定外でした。坂井君が器用に、臨機応変に立ち回ってくれました。(坂井が石原の)番手にはまったので、どうするんだろうって思っていたらタテに踏んでいってくれたので、優勝できたと思います。余裕はなくすごい勢いでみんなくるだろうなって。優勝かはわからなかったですけど、がむしゃらにゴールまで踏みました。(今回は)新潟支部エースの諸橋(愛)さんが欠場してしまったので、まずは誰かしら決勝には乗れるようにって。みんなで前検日に気合を入れて。結果、地元から優勝者を出せたので良かったです。最近はラインのおかげですね。自分の力というよりは。(番手を回るレースが増えていて)すごくいい経験をさせてもらっています。少しずつ成長できているのかなって」
2025年7月13日 17時35分
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選手詳細データ
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末木浩二 選手山梨・109期