貴志修己が特別昇班 ~小倉競輪場~

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貴志修己
先行勝負で一歩ずつ階段を駆け上がる
単騎で会心の逃げ切り

 小倉ミッドナイト競輪最終日の1月28日、A級チャレンジ8レース決勝戦でルーキーの貴志修己(和歌山・117期)が優勝。1月宇都宮、同月岐阜に続く3場所連続の完全優勝でA級2班への特別昇班を決めた。

 決勝はスタートけん制があり、松本一志(宮崎・117期)が前を取らされる形に。5番手に長谷部龍一(岐阜・117期)が収まり、単騎の貴志は最後方。長谷部が打鐘で外を踏み込むと、ガラ空きになった内を抜けて貴志が奇襲の先行策に出る。松本が貴志を懸命に追いかけるが、車間はなかなか詰まらない。セーフティーリードを保った貴志がそのまま力強く押し切った。
 「外から行っても厳しいし、絶対に内が空くだろうと思って、思い切って狙いました。落ち着いて仕掛けられたと思います。単騎でしっかり仕掛けて結果が出たのは自信になります。A級(1、2班)のレースはスピードが早くなると思うし、そのなかでしっかり自力を使って上に上がれるようにしたいですね」

 野球出身で養成所の能力試験で3回全てAを獲得した素質の高さは折り紙付き。1、2班戦でもスケールの大きな走りでV戦線を賑わす。

笠原裕明記者

2021年1月28日 23時50分

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