林巨人がラストランを完全優勝!! ~名古屋競輪場~

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林巨人
選手生活集大成の走りで完全優勝

 前日に引退表明の報を掲載した林巨人(愛知・91期)が、3月21日~23日の名古屋FIをまさかの完全優勝で選手生活を終えた。

 注目の決勝戦は、前を任せた皿屋豊(三重・111期)が打鐘前から先行勝負に出る。巻返してきた野原雅也(福井・103期)とのモガき合いの末、皿屋は力尽きるが、南修二(大阪・88期)を捌いた林はスムーズに野原の番手にスイッチ。押し切りを図る野原を直線鋭く差し切って突き抜けた。

 「(決勝は)全力で頑張ろうと思っていました。皿屋さんが頑張ってくれて、ラインの力でここ(優勝インタビューの場)に立てました。頑張ろうと思ってましたけど、自分でも優勝というのはできると思ってなかったので、ちょっと信じられない気持ちです。(選手生活を振り返って)一走一走頑張ろうと決めたので、一つ一つ一生懸命やってきました。(引退レースを優勝は)出来過ぎなんですけど。本当は泣きたいんですけど、笑顔で最後を迎えたいと思います。僕はここで競輪界を去りますが、競輪はこれからどんどん続きます。選手はみんな頑張っています。応援して下さい。ありがとうございます」

 地元ファンの前で深々と頭を下げてインタビューを終えた林。まだまだS級上位で戦う脚を残しながらの引退となった。身長159㎝の小兵ながら数多くの特別競輪にも参戦した名レーサーの通算成績は、1337戦で184勝、2着202回、3着187回。

権田浩一記者

2021年3月23日 21時42分

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