成長を遂げる阿部将大 ~小倉競輪場~

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阿部将大
九州の大砲に成長する日も近い
来々期のS級を見据える

 粒ぞろいの117期の中で、在所5位の成績を収めた阿部将大(大分・A2)が急成長を遂げている。デビュー当初はまくりを多用する競走が目立ったが、近況は積極的な競走で白星を量産。5月15日から開催されている小倉F1シリーズの初日には、ラインで上位独占を決める先行策で堂々と押し切った。

 レース終了後のインタビューでは「突っ張ることしか考えていなかったので、少し油断しました。ただ後ろが付いてこれるように冷静に走れたのは良かったですね。小倉はやっぱり走りやすいし好きなバンクです」と振り返り、3度目の当所にも好感触を得た様子。

 また積極的な競走にスタイルチェンジしたことにふれると「デビューしたころは勝てるようにまくりとかカマシばかりだったんですけど、それでは上(S級)に上がっても通用しないことがわかったので。同期も苦戦しているし、117期が学習しないなと思われるのも嫌なので(笑)。今は突っ張るか、下げてもすかさず仕掛けることを心掛けているし、長い距離を踏んでペースメイクもわかってきました。今は地道に脚を付けて、上に上がっても通用する選手になりたい」と心境の変化と、今後の抱負を語ってくれた。

 大分のホープは16日、シリーズ2日目の5レース(準決)に出走予定。ラインの先頭で颯爽と風を切る姿に乞うご期待。

及位然斗記者

2021年5月15日 18時22分

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