上川直紀が2班に特班 ~奈良ミッドナイト~

photo-28058
上川直紀
持ち味を生かす競走で一気に特班

 5月29日に開催された奈良FIIミッドナイト最終日の第8レース・A級チャレンジ決勝で上川直紀(栃木・117期)が完全優勝を果たした。これで上川は、5月伊東FIIナイター、同月弥彦FIIミッドナイトに続く3場所連続の完全優勝で、5月30日付けでA級2班への特別昇班を決めた。

 決勝は、ベテラン伊藤嘉浩(岐阜・79期)が先行勝負に出て、中団で清水健次(東京・113期)がにらみを利かす展開に。落ち着いて5番手に構えた上川が仕掛けたのは最終2コーナーから。先まくりの清水を瞬く間に抜き去り、3コーナーで伊藤をまくり切ると、自力で踏んで追ってきた齋藤昌太(栃木・93期)らに最後は7車身差を付けて圧勝した。

 自転車競技の名門大学出身の上川の武器は何と言ってもダッシュ力だ。ラインで決める競走を意識し過ぎて取りこぼしもあったが、地元の4月宇都宮ミッドナイトで準Vに終わった悔しさから発奮。開き直って持ち味を生かし切る競走に徹すると圧勝の連続。今月のレースが3本目というタイトなスケジュールも影響なく、“意識して緊張します”と話していた初の特班チャンスを難なくモノにした。明るいムードメーカーが7月からの定期昇班を待たずに1・2班戦に挑戦。“壁に当たっても絶対にあきらめずにぶち壊してやるという気持ちを忘れずに”前進を続ける。

権田浩一記者

2021年5月30日 00時02分

開催情報

ページトップへ