抜群の走りにも納得はせず

　松戸競輪F2ナイターは1日（水）に最終日が行われる。A級1、2班の決勝戦には若手の機動型3名が名を連ねたが、準決の走りを見ると初日特選組の川越勇星（111期・神奈川）のデキが抜けているように見えた。だが、検車場に引き揚げてきた本人は首をかしげながらこう話した。
　「なんて言うんですかね。レースが終わってから、脚の前モモばっかり痛いんですよ。踏む事ばっかり考えているからそうなる。これが、後ろのお尻の方とかの筋肉が痛くなっていれば問題ないんですけどね。だから今回はそんなに調子自体は良くないんだと思うんですよ」
　ただ、準決勝の動きは超抜。無理やりに叩き切った小玉勇一にしてもやわな相手ではなかった上に、そのまま逃げ切ったとあれば100点の内容だ。
　「（小玉が）外に振って当たって来た時のいなし方とかは完璧だった。当たってきた時に体を預けて、当たり返してから加速できた。あとは、出切ってからの踏み方ですね。決勝は相手が強くなるし、そういうところを修正できないと勝てない。しっかり修正して、頑張ります」
　特班してきた田口勇介と、1、2班戦の初優勝から勢いを加速させている梁島邦友との三分戦。初日特選組の意地を見せるのか、注目のレースになりそうだ。

• 選手詳細データ

• 
  川越勇星 選手神奈川・111期