鈴木浩太が2班へ特別昇班 ~いわき平競輪場~

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鈴木浩太
レインボーカップを走らずして特別昇班

 12月11日に最終日を迎えたいわき平競輪FIIナイターの9Rチャレンジ決勝で鈴木浩太(千葉・119期)が完全優勝を果たした。これで鈴木は、11月静岡FIIナイター、同月宇都宮FIIミッドナイトに続く3場所連続の完全優勝で、112月12日付けでA級2班への特別昇級を決めた。3場所連続完全優勝でのA級2班特別昇班は119期生では16人目。

 いわき平の決勝は、119期同期の深瀬泰我(静岡)との南関連係で鈴木は番手回り。レースは同じく119期同士でラインを組んだ佐藤啓斗(青森)、中込健太(秋田)との力勝負に。前受けから突っ張る深瀬と、南関勢の好きにさせないと燃えた佐藤で赤板過ぎから熾烈なバトル。1周以上続いた激しいモガキ合いの末、最終1センターで深瀬が佐藤を振り切って主導権を譲らなかったが、すぐさま中込がまくりに転じる。けん制して中込を止めようとした鈴木だったが、深瀬はいっぱいで中込と車体を合わせて番手から出て行く。2センターで中込に踏み勝つと最後は余裕の勝利。

 「優勝できて率直に言って嬉しい。いわき平競輪場は初めてだったんですけど、走りやすい印象でした。決勝は、前の日に深瀬さんが行ってくれると言っていたので信頼して付いていくだけでした。できればラインで決めたかったけど、自分は1着という一番いい形で終われて良かったです。1、2班戦に上がっても全力で頑張りたい」

 鈴木は養成所を6位で卒業した精鋭。アマチュア時代にはロード種目で活躍した地脚の強いバランスの取れた脚質の持ち主だ。内容重視の走りを心掛けてきて特別昇班は年内ギリギリとなったが、出場が決まっていたレインボーカップチャレンジファイナルは走ることなく上の舞台に挑戦することととなった。5月のルーキーシリーズから確定板を外したのは僅かに2回だけという走りから1、2班戦でもすぐに上位定着が見込まれる。師匠の山中秀将や兄弟子の染谷幸喜を追って出世階段を駆け上がる。

権田浩一記者

2021年12月12日 00時01分

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