久々の実戦に挑んだナショナル組 ~取手競輪場~
山崎賢人は完全復活を印象づける先行でスタールビー賞へ
2022年2月20日(日)、『第37回読売新聞社杯全日本選抜競輪』の初日が取手競輪場で行われた。ナショナルチームに所属するメンバーは約1カ月ぶりの実戦で、初日特選の10レースでは山崎賢人(長崎・111期)が先行で2着に粘り準決勝進出が決定するスタールビー賞へと駒を進めた。一次予選に出走したメンバーでは松井宏佑(神奈川・113期)、寺崎浩平(福井・117期)がそれぞれ先行策で粘り明日の二次予選に挑む。
山崎賢人は2018年の記念で完全優勝した時以来で4年ぶりに『砦の森のバンク』に登場。前検日には「だいぶ前なので何ともですね。あんまり覚えていないです」とバンクのイメージこそ沸いていなかったが初日特選では力強く逃げ粘った。「(松浦に)粘られたところは失敗したけど、自分の感じは良かったですね」と久々の実戦だったが手応えはつかめた様子。「久留米と、佐世保の時は体重が8キロくらい落ちていた」と近況の競走では調子が心配されたが、ナショナルチームの合宿も経て見事に立て直してきた。
スタールビー賞は「深谷さんはいつも通りの仕掛けでくると思うので考えて走りたい。松浦さんとは何回か連係していて松浦さんの着はいいけど、自分はどこかに飛んでいるイメージですね」とナショナルチームの大先輩でもある深谷知広に対してどんな競走を見せるのか注目が集まる。
松井宏佑は「油断せずにいいペースで駆けれればと思った。3着に粘れて良かったです。今回からぶっつけ本番で新車なんですけど、踏んだ感じがわかったので、セッティングを出したい。ハンドル回りと修正して踏みやすくなればいいですね。セッティングは自分でやるのと、新山(響平)君にも手伝ってもらいながらやります」と二次予選に向けてさらに良化が見込めそうだ。
寺崎浩平は「自分は久しぶりのレースだったんで、道中のペースで戸惑うこともあった。最初に踏みすぎたと思って、そのあとがキツかったです。でも、(競輪用の自転車にも)違和感なく乗れているので、明日(2日目)以降もすごく楽しみです」と、前回の和歌山記念からしっかりと修正してきた。明日は東京五輪戦士で大先輩の新田祐大に胸を借りる。