寺崎浩平が『毘沙門天賞』を制して連勝で準決勝に進出 ~伊東競輪場~

冷静な立ち回りで別線攻略に成功
3月21日に伊東競輪場で行われた第9回ウィナーズカップのシリーズ2日目12レースは初日の特別選抜予選を勝ち上がった9名によって『毘沙門天賞』が行われた。スタートでけん制が入り、なかなか並びが定まらずまさかの後ろ攻めとなってしまった近畿勢であったが、後方7番手の位置からレースを組み立てた寺崎浩平(117期・福井)がもつれる前団の様子を窺いながら打鐘過ぎから車を外に持ち出すと、気配を察知した眞杉匠がまくりを発動。冷静に眞杉の仕掛けを追い掛けた寺崎が最終2センターから抜け出して連勝ゴールを決めた。
「初手は古性さんが中団を取ってくれたなって思ったんですけど、そのあとに入れ替わりもあって。(周回中の並びが)想定外でしたし、ピッチも速くて行きどころを逃した感じになった。(残り)1周半を目がけて踏んだところで、眞杉君とバッティングしそうだった。それで怯んで後ろにスイッチした。冷静に回してだったけど、最後は追い込みみたいになっちゃった。内容が良くないので、(連勝でも)全然、自信にはならない。もっと先行して(古性を)振り切りたい。(体の感じは)徐々に良くなっている」
ここまでの寺崎は決まり手的にはまくりと差しで、「2日目は先行ありきの組み立てでしたし、ここまでの2日間で先行できていないのは不安材料ですね」と手放しでは喜ばない。タイトル奪取を目標に掲げている寺崎が、まずは準決勝でどんな走りを披露するのか注目したい。
2025年3月21日 18時32分
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選手詳細データ
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寺崎浩平 選手福井・117期