同期に圧勝し真鍋顕が特別昇班 ~大宮競輪場~

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真鍋顕汰
決勝は上がりタイム13秒6。持ち前の快速を存分に披露した。

 11月25日開催の大宮FII最終日第10レース・チャレンジ決勝に出走した真鍋顕汰(三重・121期)が、バックまくりで圧勝した。この優勝で真鍋は、10松阪FIIナイター、11月豊橋FIIに続き3場所連続での完全優勝を達成し26日付けで2班への特別昇班を果たした。
 大宮の決勝は「連日、苦手な突っ張り先行で押し切れているし、内容は良かった。しっかり9連勝を決めたい。決勝はダッシュを生かして全開で踏む」との戦前の言葉通りのレース。細切れ戦で、前受けの真鍋を打鐘で齋藤雄行(神奈川)が押さえる。引いた真鍋と追い上げてきた浜田翔平(大阪)で中団がモツれてスローペースに流れる中、最後方で様子をうかがっていた単騎の中山拓人(埼玉)がホームで一気にカマす。ダッシュ自慢の中山は見る間に後続を引き離し、懸命に斎藤が追う。真鍋は先に仕掛けた浜田の上を乗り越えて同期の2人をまくりにいくが前までは遠い。しかし、スピードに乗った真鍋はモノが違った。2センターで斎藤、直線入り口では中山も捕まえて、最後は中山に6車身の差を付けていた。上がりタイムは一人だけ次元が違う13秒6だった。
 真鍋は初戦の5月四日市FIIナイターでいきなり優勝とルーキーシリーズの活躍で一躍注目を集めるようになった逸材。本格デビュー後は同期対決で準Vが続くなどなかなか特別昇班のチャンスをつかめずにいたが、前記の松阪で4度目の優勝を3連勝を飾ると、そこからはとんとん拍子。出場が決まっていた12月伊東でのレインボーカップチャレンジファイナルを走らずして1・2班戦へ戦いの舞台を移すこととなった。

権田浩一記者

2022年11月26日 17時21分

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