失格を喫した京王閣バンクでS級デビュー

　12日（水）から京王閣競輪場で『恩田繁雄杯』F1戦ナイターが開幕する。注目は121期4人目（早期卒業生を除く）のS級レーサーとなった大川剛（青森・121期）だ。

　7月弥彦で9連勝を達成して特別昇級を達成。今節がS級初戦となる。
　「どれだけ通用するのか全く分からないですね。師匠には、特進して期待されてる分、大きいレースをしてこいって言われました。挑戦者なんで、力を出し切れるように。ラインで勝ち上がって決勝に乗ることが目標です」

　養成所時代にゴールデンキャップを獲得し、在所順位も2位の逸材。それがS級にたどり着くのに時間を要したのは、誘導早期追い抜き失格によるブランクがあったことが原因だ。なんの因果か、その失格を喫したのは、ここ京王閣競輪場。その時の分までと、気合を入れた。
　「京王閣で迷惑をかけたし、それを返せるように頑張りたいです。でも、あの失格から吹っ切れたところはあるんですよね。これ以上、下はないって思えた」

　悪夢の失格で4カ月のあっせん停止。止まった時が動き出し、この地から大川のS級人生がスタートする。

• 選手詳細データ

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  大川剛 選手青森・121期