東京を強くしたい鈴木玄人 ~取手競輪場~

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鈴木玄人
初連係でも山口多聞を目標にS級初Vを狙う
自分が東京の一番を目指す

 取手競輪場では22日に2日目の競走が行われ、S級準決勝の12レースでは鈴木玄人(東京・117期)が追い上げ気味に踏み2角で新田祐大(福島・90期)の番手を奪取。しかも、そこからゴール寸前で差してみせた。

 「新田さんがしんどい中で捕らえられたのでたまたま」と話すが、グランドスラマーである新田を差したのは大きな自信となっただろう。
鈴木と言えば準決の競走でもあったように、時に器用な動きを見せる。「ズルズル下げることはないし冷静に対処できた」と話す。

 鈴木は前検日も話していたが「東京を強くしたい」と話す。「関東の中では東京だけが見劣っていると思っているし、いつか見返してやろうと思っている」。その中でどうするか、鈴木はこう答える。
「まず、自分が東京の一番を目指して」。確かに鈴木は前回の広島記念in玉野で初の記念決勝進出。勢いに乗っている一人だ。
取材からも気持ちの入った男で、今後の頑張りしだいでそれは可能だろう。

 決勝は関東4車で結束。山口多門(埼玉・121期)を目標にでき、後ろには長島大介(栃木・96期)、雨谷一樹(栃木・96期)が付きラインも強力だ。
「Vを狙うのは当然だが、ラインの中から優勝者を」。それでも番手からのV獲りに期待が高まる。今年V締めで来年は地元・立川記念へ勢いを付けたい

 

木村貴宏記者

2024年12月22日 18時30分

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