ツキを味方に“ダービー王”が優勝

　富山競輪場で開催された「第70回全日本プロ選手権自転車競技大会」のケイリンは、予選、2分の1決勝の2走を勝ち上がった7人で決勝が争われた。先行策に出た古性優作の後位を確保した山口拳矢（岐阜・117期・S1）が、最終2コーナーからまくって初優勝を遂げた。

　2分の1決勝で3着。抽選をくぐり抜けて決勝に進んだ山口に、勝利の女神が微笑んだ。「うれしいですね。一番前は嫌だったけど、パッと出させて古性さんの後ろで勝負かなと。たまたま、展開一本です」と、振り返った。5月には日本選手権を制して初戴冠。いま誰よりものっている“ダービー王”が競技でも勝負強さを見せた。