菊池岳仁が大会新記録で1kmTTを連覇 ~全プロ競技大会~

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昨年出した自身の記録を上回る記録で連覇を達成
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優勝が決まった直後に〝キクちゃんポーズ〟
あくまでもここがスタートライン

 5月27日に高知競輪場で開催された「第71回全日本プロ選手権自転車競技大会」で10月に行われる寛仁親王牌の「理事長杯」出場の権利を賭けて1kmタイムトライアルが行われた。全ね回大会で準優勝の新田祐大(福島・90期・S1)が1分3秒334の好タイムをたたき出したが、直後に走った菊池岳仁(長野・117期・S1)が昨年の大会で自身が記録した1分3秒137の記録を上回る1分3秒092で大会連覇を達成した。
 
 「全プロ記念競輪の方が全然ダメだったし情けなかったので、いいところをちょっとくらい見せたいなって思っていました。とりあえず全開で突っ込んでいってあとは我慢するだけだと思ったので。落ち着いてというかいつも通り走れました。(直前に新田が好タイムを出していたが)人のタイムを見てもどうしようもないのでそこは集中していました。(大会新記録に関しては)タイムは結果論なので。今日はバンクのコンディションも良かったので。(去年に引き続き理事長杯の権利を獲得したが)去年は出るだけでなにもできなかったので、今年はレースに参加できるように。ここが(寛仁親王牌の)スタートラインだと思って、しっかり練習をしていって〝競輪〟につなげられるように」
 
 今年の寛仁親王牌も昨年と同様に地元の弥彦が舞台。二次予選で敗退という悔しい結果に終わった昨年の悔しさを晴らすべく、10月17日に行われる本番まで一日も無駄にはしない。
 
 新田祐大は惜しくも菊池と0.242差で今年も準優勝で、3位に入賞したのは村田祐樹(富山・121期・S2)。今年の1月からS級にで奮闘中で、寛仁親王牌の特選スタートの権利を賭けて持てる力を振り絞った。
 「500バンクでの1000メートルが初めてだった。半周が長い分、カントもないので若干、スピードに乗ってない感じもありました。走っていた感覚からすると1分3秒台が出ている感じはなかったんで、自分の感覚より良かったです。(中部の地区プロでは大会新を出して)それはたまたまですけど、(養成所の時から)タイムだけは出ていました。今回(全プロ競技大会)出るにあたって、そこ(寬仁親王牌の出場権)しか狙ってなかった。G1の権利がほしかった。その舞台で走ってみて、経験してステップアップしたいので良かったです」
 
 

細川和輝記者

2024年5月27日 16時06分

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