神山雄一郎氏のスペシャルトークショー ~立川競輪場~
「本当に36年間応援してくださってありがとうございました」
1月7日の立川競輪開設73周年記念「鳳凰賞典レース」最終日に、昨年12月24日に引退したレジェンド・神山雄一郎氏のスペシャルトークショーが行われた。
冒頭には「長いありがとうございました。立川はたくさん走らせてもらって、思い出が一杯ありますので」と集まった多くのファンに向けて、神山氏の挨拶からトークショーがスタート。
その後は一緒に登壇した山口健治氏と、和気あいあいとした雰囲気で話が進み、神山氏がデビューした時の話題になり「一生懸命練習して、一生懸命、競走も先行していたけどなかなか勝てなかったんで、もっとやんなくちゃいけないのかなっていう気持ちでいた」と苦しい時期を振り返った。
山口氏との思い出については「立川記念が健治さんの地元なんで、何とかしなくちゃという気持ちでよく連係させてもらいました。よく脇の下から(山口氏が)付いてきているか確認していました(笑)」。山口氏とは1995年の競輪祭決勝でも連係しており「健治さんは3着だったんですけど、一緒に表彰台に乗れてすごい嬉しかった」。
立川競輪場で行われたKEIRINグランプリ1999では「太田真一の後ろで小倉(竜二)君に飛び付かれて、小倉君が落車してそこで失格になってしまったんですけど、1センターで吉岡(稔真)君だか、金古将人がまくってきたのを持っていって、バックでまた吉岡か金古のどっちかを張って4角では脚が一杯で太田の逃げ切りでしたね。お客様には車券の対象から外れてしまい申し訳なかったと思うけど、自分のなかではやり切った」と当所での思い出を語った。
話は先日、日本競輪選手養成所を早期卒業しデビュー戦で完全優勝を飾った市田龍生都選手の話題に。「すごい強いと思う。あっというまに駆け上がっていくと思う。実際に会ったことはないけど、映像でしゃべってるのはみたことがあって、なんか好青年で好感が持てますね」と神山の引退と同時期にデビューを果たした未来のスター候補への印象を語った。
最後には神山氏のサイン入りクオカードをプレゼントするジャンケン大会が行われ、「本当に36年間応援してくださってありがとうございました。立川では数々の思い出のあるレースができたと思います。後半戦では逆にお客様から叱咤激励された覚えもあるし、3着でゴールして何とか確定板に乗って褒められたこともある思い出の一杯あるバンクです。本当にありがとうございました」とファンへの感謝の言葉で締めくくった。