決勝に臨む児玉碧衣の心境 ~立川競輪場~
未経験の事態を底力で乗り越える
立川競輪F2ガールズシリーズは5月28日(金)に最終日を迎え決勝戦が行われる。ガールズグランプリ3連覇の絶対女王・児玉碧衣(福岡・108期)が危なげなく連勝で決勝へと駒を進めたが、児玉自身は不安と闘っていた2日間だった。
前検日の児玉は珍しく不安げな表情をみせていた。理由は「前回の防府が終わってから、ちょうど久留米で開催がやっていた。いつもバンクで練習して開催があっても終了後に練習していたのが、コロナの影響で入ることができなかった。ウエイトトレーニングをしたくても器具も競輪場内にあってできなくて、(今シリーズの前は)疲れを取ることだけでした。初めての経験なので走ってみないとわからない」と満足のいく調整ができなかったこと。
そして迎えたシリーズ。初日はまくり、2日目には逃げ切りでしっかりと人気に応えて女王の責務を果たしたが、レース後には「筋力が落ちていて、心肺機能も落ちている感じがする。もういっぱいいっぱいでふらふらです」と普段は見せない苦しい姿もあった。決勝に向けては「2日目はスポーク(ホイール)だったので練習不足がごまかせなかった。決勝は天候が回復してディスク(ホイール)で走れれば勝手に流れる感じがするのでそっちの方が良い」と天候回復を祈っている。「勝って気持ちよく帰ります」と困難なシリーズを気持ちよく締めるべく最後は優勝宣言で締めた。
ガールズ決勝は9レースに行われ、発走時間は14時43分を予定しています。
2021年5月27日 18時50分
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選手詳細データ
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児玉碧衣 選手福岡・108期