第1回競輪祭女子王座戦が開幕 ~小倉競輪場~

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児玉碧衣
今年2つ目のG1タイトルを目指して初日から魅せる
グランプリ出場争いのカギは優勝者

 11月21日(火)から小倉競輪場を舞台に第1回競輪祭女子王座戦が幕を開ける。今年最後のG1でもあり、グランプリ出場を賭けた最後の戦い。賞金ランク2位の児玉碧衣はパールカップ(GⅠ)を優勝し、オールガールズクラシック(GⅠ)を優勝している佐藤水菜は賞金ランク16位ながらもグランプリ出場を早々と決めている。

 賞金ランク3位の尾方真生から6位の坂口楓華までは約70万円差で、賞金ランク外からの優勝者がでるようなら、一気に波乱の様相となる。
 坂口楓華(112期・愛知)は初のグランプリ出場へボーダー上の6位に位置。初日は11レースに出走する。
 「(前回の地元決勝は)すごい緊張したけど、家族も来ていて、特別感があった。その中で勝ち切れたのは自信になったし、ここにつながった。いままで一人で練習をしていたんですけど、豊橋はガールズ選手が多いし、男子選手もいて練習から刺激がある。豊橋と名古屋の選手は家族のようです。前回崩したところを戻してきた。(GP出場へ)賞金は意識している。僅差なので。まずは決勝に乗らないとですけど、私の中では毎日が決勝なので。競輪祭で1着を取ることを目標にやってきたので頑張りたい」。
 
 石井寛子(104期・東京)も坂口と同じ11レースに登場。賞金ランクは5位ではあるが、6位の坂口楓華との差はわずか3万円。11年連続11回目のグランプリ出場へ気が抜けない戦いが始まる。
 「最後にして勝負のGⅠ。GPに出たいから気を引き締めて。トライアルが始まってから(競輪祭開催中にGGPを)争うのは初めてです。絶対条件として決勝にはいきたい。練習は普通に追い込んでやってきた。ここに向けて気持ちを作ってきたし、何としてもGP出場の気持ちが強い。最後は気持ちかなと」。

 賞金争いの渦中にいる2人を迎え撃つのは地元の児玉碧衣(108期・福岡)だろう。自身はグランプリの出場権を獲得しているが、地元ファンの前で初日から熱い走りを披露する。
 「(昨年末に)初めて骨を折って(今年は)辛かったが、治ってからは1着を多く取れた。パールカップまでは賞金も20位とかだったけど、優勝してグランプリを決められたので(自分が)頑張っているなって思う。賞金が足りてなかったら、たくさん走ってでしたね。絶対勝たないとってプレッシャーもないので一戦、一戦リラックスして走れている。腰痛は大丈夫です。痛める前のタイムに戻りました。やっぱりここ最近は一年で一回だけここを走れる感じなので、ファンの方の前でいい走りがしたい気持ちが強いですね。いつも凄い応援してもらえるので。今回のG1を勝ち切って年末のグランプリにつなげていきたいですね」

細川和輝記者

2023年11月20日 17時29分

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