石井寛子がガールズグランプリ2024を制す ~静岡競輪場~
2017年以来、2度目のグランプリ優勝
12月29日、静岡競輪場でガールズグランプリ2024が行われた。レースは坂口楓華が最終4コーナーの下りを使ってカマシ先行。追走した石井寛子が佐藤水菜のまくりに合わせて前に踏みこみ、2度目のガールズグランプリを優勝した。
【レース経過】
号砲とともに勢い良く出たのは尾崎睦。尾崎は誘導員との距離を計りながら、車間を詰めて行くと、佐藤水菜が上昇して誘導員の後ろに入る。尾崎は2番手になり、3番手には尾方真生、児玉碧衣、石井貴子、石井寛子の順番になり、坂口楓華は入れる位置を探しながら尾方の外で併走をするが、位置を下げ、石井寛子の前に入って6番手からレースを進める。打鐘で誘導が退避すると、先頭の佐藤は後方の仕掛けに合わせて踏む準備をする。そこを坂口が4コーナーの下りを使って一気のスパート。この動きを追った石井寛子まで出切り、佐藤は3番手。1センターから仕掛けた児玉は佐藤に合わされて外に浮く。佐藤は前に踏み続けて迫るが、石井寛子が2センターから合わせるように踏んで、先頭でゴール線を駆け抜けた。
【優勝者 石井寛子選手インタビュー】
「2017年に優勝をした時よりも、何倍も何倍もうれしくて、それは、12年間でずっと応援してくれる人が増えて、そのパワーだと思ったからです。7番車で後方を選んだけど、私は前々の勝負が多くて、グランプリでも前々勝負で勝てない日々が続いたんです。2024年は後ろから我慢のレースでした。最終バック2番手の状態で、この状態はなんなんだろう?という錯覚になって、1番いい状態じゃないですか?いつも通りに焦らず走れば、このまま突き抜けられると思った。(優勝確信は)夢見心地で、グランプリのドキドキ、ワクワクを楽しもうと、緊張するのはもったいないと、走りながら思っていて、集中できていたし、ゴールをしてからも夢のようで、優勝したという感じではなく、勝ったというより、応援してくれた人の気持ちに応えられたかなと。感謝だなと。泣いていません(笑い)。昨年はグランプリに出られない1年でしたけど、とても応援してもらって、こういう形で返せてファンの人たちが喜んでくれていると思うのでうれしいです。7月には(ガールズグランプリに)出られないかもと、奮い立たせて、いろんな人と出会ってパワーをもらいました。(来年は)目標はグランプリ出場。一戦、一戦、応援してもらえるように心がけたいです。グランプリという大きい舞台で優勝できて、競輪を見ていない人にも見てもらえたと思う。これでまた、興味をもってもらえたら、うれしいです。また応援してもらえたら」
2024年12月29日 19時13分
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選手詳細データ
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石井寛子 選手東京・104期