予期せぬアクシデントに襲われた川崎ナイター記念は、最終日を待たずに途中欠場。肉離れの痛みをこらえながら、3日目は責務を果たしてファンの期待に応えた。
「ダービーは見ての通り、あんまり良くなかった。そのあとは怪我のケアで調整程度ですね。(平塚記念は)ダービー以上に今の集大成として」
川崎ナイター記念、松戸ダービー、そして平塚記念。南関地区、とくに神奈川の選手にとっては、気の抜けない過酷なローテーション。怪我の影響で完調ではない和田真久留だが、ホームバンクの記念だけにトリの平塚は期するものがある。
簗田一輝を先頭に南関4車で結束した初日特選は、番手まくりで郡司浩平とワンツー。上々のスタートを切った。それでも今年から始まった記念の新概定は楽はできない。落とせない二次予選Aは、根田空史とのセット。過去2度の同乗は、メンバー構成上、別線だった。それだけに連係の機会が生まれた二次予選Aでの並びが注目された。
「バック本数だったり、(先行の)決まり手だったら、(前は)根田さんですけど」と、前置きしたうえで、和田に迷いはなかった。
「(根田は)先輩ですからね、南関を引っ張ってきた。地元だからって安易に番手を主張するのは甘えですから。(連係するのは)初めてだし、付いていただけるなら」
決意の前回りではなく、あくまで自然体。どっぷりと構えることが多かった以前のイメージから脱却している和田が、根田を連れてどんな走りを見せてくれるのだろうか。
2019年5月12日 更新