107回生の卒記チャンプ。周囲の期待を背負って7月にデビューを果たした新山。デビュー戦の大宮は121着。準決勝は不覚を取ったが、その後は連戦連勝。チャレンジ戦を4場所で難なくクリアした。
「デビュー戦はかなり緊張しました。準決勝は焦って駆けてしまい、最後に差されてしまった。あんまり思い出したくないですけどね。なるべく早く特班したかったので、チャレンジはとにかくカマシ、まくりで勝ちを意識して走りました。大宮は失敗したけど、4場所で上がれたのは良かったです」
昇班初戦の9月弥彦は141着で2勝をマーク。続く同月の函館は213着。そして、10月松戸は121着のオール連対で1・2班戦初優勝を飾った。
「1・2班戦はやっぱりチャレンジと全然違いますね。ヨコの動きも激しいし、警戒されるから難しい。少しずつ慣れてきたけど、まだ組み立てが下手。思った以上にレースになっていない。松戸も行けるところで、しっかり仕掛けられなかった。もっとレースを見て、覚えないとダメですね」
師匠は坂本勉氏。練習グループは貴史、昌宏ら坂本一門に、兄の将史、磯島康祐など環境は抜群だ。S級上位で活躍する高橋陽介が「練習では自分が千切れてしまうし、本当に強い」と評すほどの高いポテンシャルを秘めている。
「練習は師匠に見てもらって、いろいろとアドバイスを頂いています。みんな強い人ばかりだし、いい刺激をもらって、充実した練習ができています」
いくら素質があっても、本人の精神的な強さと克己心がなければ、プロの世界で成功するのは難しい。今の姿勢をいつまでも続けることが大事だ。
「まだ特進を狙えるレベルではないので、今はとにかくどんな展開でもしっかり先行して、力をつけようと思ってます。同期も特班している人が多いし、負けないように頑張ります」
2019年1月18日 更新