• 函館競輪場開設68周年記念五稜郭杯争奪戦6/2〜6/5

後記 GⅢ 函館 06/02

37歳、充実の記念初V

和田健太郎

和田健太郎

 俊敏な立ち回りで菅田壱道選手にスイッチした和田健太郎選手が、直線で鋭く追い込んで記念初優勝。

 「初日が(田中)晴基、準決は桐山君、それで郡司君ですから」
 デビュー16年目の遅すぎた記念初優勝。苦労人の和田が、まずはラインへの感謝を口にする。
 「単騎でやった2日目が、なにもできなかった。ひとりでやれば、ああなるのが目に見えている」
 新山と竹内の先行争いが、赤板で幕を開ける。7番手に置かれはしたが、郡司にとっては悪くない流れ。が、仕掛けた郡司は浮いた竹内の外を回されるロスが響いて、中団から出た菅田に合わされた。
 「郡司君が(最終)ホームでしっかり仕掛けてくれた。ああいうのが信頼の厚いところですね」
 和田は自力に転じた菅田の後ろにスイッチ。直線半ばでその菅田をとらえてゴールを駆け抜けた。
 「シビアだったかもしれないけど、郡司君もあそこまでやってくれたんで。やっぱり(ラインでの)ワンツーがベストなんで、優勝しても(喜びは)半分です」
 近況、勝ち星を量産している和田の差し脚が、夜の函館バンクでうなりを上げた。
 「(競輪は)これだけじゃないし、郡司君にもちゃんと返せるように。どのレースもできるかぎりの仕事をして、一走、一走、頑張っていくだけです」
 バースデーを迎えた全プロ記念最終日は、白星で自ら花を添えた。9日後に記念初V。37歳の和田が、濃密な時を過ごしている。
 単騎の園田は、じっくり脚力を温存。和田を追走して直線で踏み込んだが2着。
 「和田君が入ってきて、バックを踏んで怯んでしまった。あれがきれいに付いていけたら…」
 主導権を守り切った新山との連結を外した菅田は、4番手から自力に転じてまくる。しかしながら、直線で和田、園田に交わされた。
 「(新山)響平と(竹内)雄作は先行選手ですから。お互いのプライドをもっている。俺が離れたことでレースをぶち壊してしまった。こういうことをやっていると、(番手を)回してもらえなくなるし、次は失敗しないように」
 「内に行くか、外に行くか迷った」とは、結果的に外を回って不発の郡司。
 「竹内さんがやめ気味だった。そこで外を回ったぶん、菅田さんに行かれた。内に行っていれば…」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 野木義規

 号砲で南関両者が出て正攻法。隊列は郡司―和田に、単騎の園田が続き、中団に新山―菅田―齋藤、後方が竹内―南―柏野の順で落ち着く。 赤板前の4コーナーから竹内が一気に仕掛けると、新山も中団から踏み上げる。両者で激しい主導権争いとなり、両ラインとも連係は乱れる。竹内に出られた新山はすかさず番手から踏み込んで打鐘で先頭に立つ。今度は新山の後位に収まった竹内が4コーナーから再度踏み込むが、出切れず後退。後方の郡司が最終1コーナーから反撃に出ると、新山との連結を外していた菅田が合わせて中団からまくる。この後位に俊敏にスイッチした和田が直線で鋭く追い込み、記念初制覇を果たした。初手から南関コンビを追っていた園田が和田に続く形で2着に入った。

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