• 第61回朝日新聞社杯 競 輪 祭 GⅠ11/19〜11/24

後記 GⅠ 小倉 11/19 ガールズGPトライアルB

梅川風子が連覇を達成

梅川風子

梅川風子

梅川風子

梅川風子

トライアルB決勝優勝写真

 連日、別格の強さを見せていた児玉碧衣に人気が集中した決勝戦。その児玉のまくりに俊敏にスイッチした梅川風子がこん身の追い込み勝負で逆転した。
 「あまり考えず流れのなかで走ろうと思ってました。(児玉)碧衣ちゃんが一人で来て、はまった感じです。本当にいっぱいで、余裕を持って走れなかったです。碧衣ちゃんが1周以上行ってるので、彼女が一番強かったです。勝てたのは本当にタマタマです」
 大逆転でグランプリチケットをつかんだ昨年大会から1年。勝ち星、優勝回数は昨年を上回るなど、大きな成長を遂げた。
 「今回は自分で仕掛けて勝ったわけじゃないですからね。去年よりも強い選手がどんどん出てきている。学ぶことは多いですね。グランプリが一番大きな目標になるんですが、そこまでの道のりが大事だと思ってます。しっかりトレーニングして、自分の力を発揮したいです」
 年末のガールズグランプリの舞台は立川。地元ファンの前で最高のパフォーマンスを披露する。

 児玉碧衣は2着に敗れたとはいえ、ロングまくりで力は出し切った。年末のガールズグランプリでのリベンジを誓う。
 「やったほうです。吉岡(詩織)さんをめがけて行ったけど、詰まってバックを踏んでスピードを殺してしまった。細かい修正点はありますけど、サラ脚で梅川さんに後ろに入られたら抜かれますね。また練習してグランプリでやり返します」

 前々に攻めた高橋梨香が梅川を追う形でしぶとく3着に食い込んだ。
 「前々にいれば、どうにか戦えるかなと思ってました。初手が良かったです。後ろもゴチャついていたんで。普段の開催でも最近は決勝に乗れてなかったので、このメンバーで3着なら自分的には大金星です」

 尾崎睦は児玉のまくりを追いきれず4着に敗れた。
 「(児玉に)すんなりついていければチャンスだったんですけどね。6番(梅川)に阻まれてしまった。あの辺ですよね。ちゃんと付いていかないと。来年、また頑張ります」

Race Playback

レース展開3
児玉碧衣選手のまくりを追いかけた梅川風子選手が激しい直線の攻防を制した

レース経過

誘導員 : 南和夫

 横一線のスタートから、外枠の2人がいち早く前の位置を確保。梅川、奥井迪、高橋梨香、吉岡、児玉碧衣、尾崎睦、細田愛未の並びで最終的に落ち着いて周回を重ねた。 赤板で細田が上昇を始めると、合わせて吉岡、さらに奥井も動く。打鐘と同時に奥井が主導権を奪取。その後位には梅川、高橋が続き、3番手の外に吉岡と態勢が変わる。最終ホーム入り口で後方から児玉が巻き返すと、奥井も一気に踏み込んで力勝負に。吉岡も仕掛けるが、その外を1コーナーで乗り越えて児玉が奥井に迫る。児玉を追っていた尾崎は外を回されて苦しくなり、2コーナーで奥井をねじ伏せた児玉に、すんなり梅川が切り替える。このまま直線に入り、押し切りを図る児玉をゴール寸前で交わした梅川が大会連覇を達成した。

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