• 久留米競輪場第2回オールガールズクラシック4/26〜4/28

後記 GⅠ 久留米 04/26

児玉碧衣が地元パワーでG1制覇

児玉碧衣

児玉碧衣

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 「地元でのG1は最初で最後かもしれない」
 児玉碧衣は、前検日にそう言って自分を奮い立たせた。その児玉に何よりも力を与えたのは、他ならぬ地元ファンの声援だった。
 「お客さんの声援が、本当に競輪人生で一番なんじゃないかってくらいすごくて、それがすごく力になりました。賞金ランキングも下の方だし、G1を獲りたい欲が出て、プレッシャーもありました。声援が力になって、緊張がほぐれて1着が取れた。地元でグランプリを決められたのが、本当に嬉しいです」
 圧倒的な強さを見せて、連勝で勝ち上がった決勝戦。他が児玉を警戒しないはずがなく、スタートけん制という形から、児玉包囲網が完成する。それでも、慌てず騒がず。打鐘で5番手の位置取りから児玉は勝機を待った。
 「あそこまでけん制が入るとは思わなくて、我慢比べになったんですけど、(小林)莉子さんが(誘導を)追ってくれて。あのあたりは冷静に周りを見れたと思います。久米さんが上がってきて、下げる形にはなったんですけど。カマシも頭には入れていたけど、後ろに(吉川)美穂さんがいて、連日伸びていたし抜かれるのが頭にあったので、まくり勝負に切り替えました」
 小林が腹を決めて逃げて、尾崎睦が3番手から先まくり。2番手からは久米詩がまくりを放つ。2コーナーから迷いなく仕掛けた児玉は、駆け付けたファンを魅了するように、その上を豪快にのみ込んでいく。
 「連日体が動いていたし、今日(最終日)もローラーから調子が良かった。あとは、自信を持って走るだけだなと」
 2着に1車身半の差を付けて、まさに完勝。昨年のパールカップで、初代ガールズG1覇者の称号を手に入れて以来、2度目のG1タイトルを、地元バンクで手に入れた。体調不良に見舞われて、3月のガールズケイリンコレクションは、まさかのしんがり負け。今節はそこからの見事な復活劇を演じてみせた。
 「ウィナーズカップ(で行われたガールズケイリンコレクション)で悔しい思いをして、死ぬ気で練習した成果が出てくれて良かった。グランプリの権利が取れてホッとしてます。でも、去年は(パールカップを)獲ったあとに気持ちが沈んで、他のタイトル戦で成績を残せなかった。今度は気持ちを切らさずに、飛ばしていきたい。やっぱり児玉は強いって思うような走りを続けたい。もっともっと上を目指します」
 もっともっと強い児玉の姿を、ファンも待ち望んでいる。復活の女王が、今年もガールズケイリンを引っ張っていく。

 周回中から児玉の後ろにこだわった吉川美穂だったが、道中で野口諭実可の追い上げもあって、楽な展開にはならなかった。車間が空きながらも食らい付いて、オールガールズクラシック2年連続準Vとなった。
 「児玉さんにマークする形になったけど、すんなりではなかった。けん制もあったりして、いらない脚を使う形になったし、気持ちが変な感じでした。昨年は凄い伸びての2着だったので、昨年の感じでいったらすんなり(児玉の)番手を回れたら(優勝もある)なって思ったけど。今後は来年に向けて脚力をもっと付けて、地脚とダッシュを付けて対等に戦えるように頑張りたい」

 3番手から先まくりに出た尾崎睦だったが、児玉に上を行かれて3着。現状の力差を感じながらも、前を向いた。
 「自分のタイミングで勝負しようと思ったけど、(児玉と)スピードが違いました。(久米)詩も行くかと思って見た部分があった。悔やまれる点でいえばそこです。もう1つ、2つ、3つ(レベルを)上げていかないと優勝には届かないんだなって思った。でも、今やっていることは間違っていないので、諦めずに続けていけばタイトルは獲れると思う」

Race Playback

レース展開4
 他の6人に警戒される中で、豪快な2コーナーまくりで地元G1を制した児玉碧衣選手。児玉後位にこだわった吉川美穂選手、先まくりで対抗した尾崎睦選手らの追撃を寄せ付けなかった

レース経過

誘導員 : 紫原政文

 スタートは長いけん制状態が続いたが、痺れを切らした小林莉子が誘導員を追う。初手は、小林、尾崎睦、柳原真緒、児玉碧衣、吉川美穂、野口諭実可、久米詩の並び。 赤板手前で小林がようやく誘導員に追いつくと、最後方から久米が動いて児玉の前に入る。更に野口も上昇し児玉後位で吉川と併走。打鐘で誘導員が退避し、押し出された小林がペース緩めると久米が後ろの動きを警戒しながらゆっくり上昇。しかし小林が腹を括って先行態勢に入る。小林の後ろは、久米、尾崎、柳原、児玉の順で続くが、最終2コーナーから児玉がスパート。久米、尾崎も仕掛けるが2センター手前で前団を一気にのみ込んだ児玉が追撃を許さず地元G1制覇。児玉後位を取り切った吉川が踏み出しで離される苦しい態勢をしのいで2着。3着には先まくりの尾崎が入った。

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