A級ベスト9の争い
上位3着までがS級2班に特別昇級する「レインボーカップファイナル」が広島記念最終日の第9レースに行われる。A級のトップナインが激突するハイレベルな一戦となるが、そのなかでも、一番の注目は畑段嵐士だろう。11月岐阜でまたも特進を逃がすも、続く松山を完全優勝し、今年のV数を13回に伸ばした。「勝利至上主義」とばかりに、今回も1着にこだわる走りで攻め抜こう。同じ近畿では先行力がある中井俊亮や、完全復活を遂げた西本直大がエントリー。西本は積極的な走りを心掛け、練習はもちろん実戦でも脚力を磨き、今年は優勝9回とVラッシュだ。
実積で一番なのは古屋琢晶。2度の失格で今期はA級に陥落したが、元々は100点台の得点を保持し、S級で活躍した実力者だ。ただ今回もV候補の一角だが、11月の松戸、静岡と続けて落車しており、不安を抱えている。岡本大嗣もまくりの破壊力は凄まじいものがあり、チャンスがあればタテに踏み込もう。
久米康平は今期11月までの5カ月間で6Vの快進撃。久米もV候補に挙げられるが、前述の松山の初日特選で畑段に先着を許しており、今回こそはの強い気持ちで挑む。
北日本勢は真船圭一郎、橋本智昭とこちらも強力。特に真船はこれほどの強敵が相手でも、打ち勝つ脚力を持っている。
唯一の来期A級で、最も意気込んでいるのが本郷雄三。是が非でもここで特進決めたい。