今年最後の記念開催
今年最後の記念にふさわしく、トップレーサーが集結。その主役には竹内雄作を推したい。オールスターでは逃げ切り3連勝の快進撃で初のG1優出。すると、次の競輪祭では着と、またしても決勝に進出し、オールスターがフロックでなかったことを証明した。まだ記念での優勝はないが、躍進の一年を締め括るに相応しい走りに期待だ。竹内が先制なら金子貴志にもチャンス。サマーナイトでの恥骨と坐骨の骨折の影響もあり、惜しくも次点でグランプリ出場を逃したが、怪我は着実に回復中。好目標がある今回は結果を残す絶好のチャンス。最後の開催をいい形で終え、新年を迎えたい。
村上博幸、岩津裕介はSS班として今年最後のレースを迎える。村上は怪我に泣かされ、不遇の一年となったが、最後の競輪祭では決勝進出と本来のリズムを取り戻しつつある。岩津は記念1Ⅴに甘んじたが、高松宮杯、サマーナイトを優出とビッグでも持ち前の安定感が光った。来年を巻き返しの一年とするために、今年最終戦で結果を残して次に繋げよう。
北日本勢もタレントぞろいで、ナショナルチームの渡邊一成、早坂秀悟に、タイトルホルダーの伏見俊昭、佐藤友和と豪華な顔ぶれだ。渡邊は競技と本業との調整が難しいなか、今年は親王牌と競輪祭で決勝進出。今回も世界規格のスピードを披露しよう。早坂は今年は記念、G1で大いに活躍し、トップスターに仲間入り。一年の集大成を当所で見せられるか。佐藤は今期の後半に体調を崩して約2カ月実戦を欠場。競輪祭では本来の力強さが見られなかったが、年内に少しでも調子を取り戻したい。
九州勢はこちらもナショナルチームの中川誠一郎、差し脚鋭い大塚健一郎と同じく強力メンバーだ。今節は機動型が多くそろったが、中川もスピードでは決して負けていない。
南関勢の注目は郡司浩平。今年一年で急成長を遂げ、競輪祭では着と3度確定板入り。最終日は神山雄とワンツーを決めるなど、G1でも中心的役割を果たしている。さらに、12月伊東記念着の動きも上々。連係する海老根恵太らと逆転なるか。
関東の中心は天田裕輝が担う。競輪祭では番手回りながら優秀「ダイヤモンドレース」を制するなど、G1戦線でも中心的存在に成長。続く12月千葉は豪快にまくって優勝している。現在は武田豊、平原康らに次ぐ、関東の貴重な戦力だ。