ＳＳ班候補生によるスピードバトル。中でもナショナルチームに選出されてる寺崎浩平のスピードには素晴らしいものがある。まだＧレースの優勝には手が届いていないものの、オールスターで❾着と決勝進出を果たすと、競輪祭では逃げて２勝を挙げていて、Ｇ１開催で豊かなスピードを猛アピール。この大会は前年も出場した先輩期の選手が覇を握ることが多い。寺崎は前年に３着と健闘しており、優勝に最も近い存在とみた。

　山口拳矢も前年に参戦していて結果は５着。共同通信社杯で優勝、サマーナイトで準Ｖと好走した昨年に比べると、今年はビッグレースでの上位進出が少ないのは物足りないが、Ｆ１戦では４Ｖを達成している。同県の橋本優己に前を任せるのか、自分で戦うのかは流動的ながら、好位置占めれば首位に躍り出る場面は十分だ。

　先行力には非凡なものがある町田太我だが、ここのところ成績に波があるのは気になる。競輪祭では大きな数字を並べたし、12月広島記念も一次予選はまくって勝ったものの、二次予選では石塚輪のまくりに屈して３日目から欠場した。あまりリズムが良くないのは気がかり。

　一発があれば松岡辰泰か。先行した時の末脚はもう少し欲しい気もするが、主武器のまくりは破壊力抜群だ。主導権争いが激化するようならまくりが飛び出す可能性もあろう。

　後輩期では犬伏湧也に注目したい。末脚の強化が課題ながらトップスピード、ダッシュ力は一級品で、今年はＦ１戦で５Ｖを飾っている。うまくレースの流れに乗れると怖い。