グランドスラマー新田祐
ラインの総合力は新田祐大、佐藤慎太郎、新山響平、守澤太志と4車そろった北日本勢がリードしている。競輪祭の決勝は、北日本4車ラインの先頭で戦った新田が積極的に駆けて、番手を回った新山が勝機をきっちりものにしてタイトルホルダーの仲間入りを果たした。ここは新山が先陣を受け持ち、新田、守澤、佐藤で続き北日本ラインを形成する。新山は主導権奪取に全力投球するはずなので、新田に好展開が巡ってくるとみた。寬仁親王牌を制し4人目のグランドスラマーとなった新田がグランプリ初Vを達成だ。
もちろん、輪界トップの脚力を誇る脇本雄太を本命視する手もある。今年はダービー、オールスターを含み圧巻の11Vを達成している。勝率は8割を上回っていて、文句なしの素晴らしい成績だ。競輪祭は着。やや動きが重く、めずらしく二次予選で勝ち上がりの権利を逸したものの、最終日は上がりタイム10秒7の超速まくりで2着以下を4車身千切っている。調子に上積みがあれば圧勝しても不思議ではない。脇本とタッグを組む古性優作も今年は全日本選抜、高松宮記念杯とG1で2Vを飾っている。ここ数場所の動きは好調時に比べるとやや鋭さに欠けるが、修正能力の高さには定評がある。昨年に続き連覇の場面も。
躍動感が際立つ郡司浩平も有力な優勝候補だ。共同通信社杯で4連勝を飾ると、続く10月熊本記念in久留米も❶着とV。更に競輪祭は❷着とオール連対の準V。直近4カ月の3連対率は驚異の92%を誇っている。うまくレースの流れに乗って自力を出せれば、首位に躍り出てもおかしくない。
今年はG1での優勝こそなかった松浦悠士だが、獲得賞金ランキングは第2位。サマーナイトフェスティバルを昨年に続き連覇、G3で5Vを達成していて、年間を通して安定した成績を修めた。グランプリ参戦は今年で4年連続。過去3回は大きな数字ばかりなので、そろそろ結果を出したい。