児玉碧衣が復活宣言!!
今年度から新設されたガールズG1の第一弾。高松宮記念杯と同様に、東、西各14名を、22年10月から23年3月までの選考期間における平均競走得点順に選抜し、それぞれの予選、準決を勝ち上がった7名が決勝を争う。本命は完全復活と言っていい児玉碧衣だ。グランプリでの落車による大怪我で1月末からのスタートとなった新年だったが、決勝で勝てない苦しい時期を乗り越えて進化。佐藤水菜と力勝負を演じた3月のコレクション3着以降は5連続完全Vと再び負けなしの日々が始まった。4月には肩に入っていたワイヤーも抜き、思うように体も動かせるようになってもう怖いものはない。優勝賞金490万円も魅力的だが、今年は出遅れた児玉は獲得賞金によるグランプリ出場は厳しいだけに、G1を獲るのは至上命題。しかも、勝てば第1回大会の覇者という名誉もついてくる。自分のタイミングで思い切り仕掛けてグングンと加速し、ライバルたちを退ける。
近況を考えれば久米詩が児玉を脅かす一番手か。5月のコレクションを勝って目下、獲得賞金1位。続く岸和田では坂口楓華の連勝を32で止める優勝を飾るなど乗りに乗っている。ナショナルチームメンバーと練習できる環境が力になっていて、長い距離を踏むこともいとわない自力自在戦がここも猛威を振るう。最近やや調子を落としている女王・柳原真緒や小林優香の巻き返しも見もの。尾方真生、石井寛子、小林莉子、鈴木美教、細田愛未らもV候補だし、話題の坂口からも目が離せない。