古性優作が競輪祭初Vへ
オールスター、寬仁親王牌とG1連続優勝中の古性優作が昨年と並ぶG1年間3Vに挑む。親王牌での優勝はタテヨコにスキがなく、ハンドルさばきも天才的な古性にしかできない芸当だった。やはり今の競輪界は古性を中心に動いている。まだ獲っていない競輪祭タイトル奪取へモチベーション高く挑む。脇本は好不調の波が激しい1年になったものの、自力攻撃の破壊力に陰りはない。賞金ランクは8位でグランプリ出場は確定していないが、経験豊富な脇本は動じずに自分の力を発揮しよう。近畿では今年ブレークした窓場千加頼も見逃せない。オールスターではG1優勝にあと一歩と迫った機動力は本物。獲得賞金でのグランプリ初出場の夢も残されているので集中力を持って走るのみだ。また、親王牌で優参と近況良好な寺崎浩平もカギを握る存在となりそう。
南関勢は郡司浩平、北井佑季のG1覇者、深谷知広、岩本俊介、松井宏佑、和田真久留と機動型の充実度では他地区の追随を許さない。中心は郡司も、注目されるのは賞金ランク10位で地元静岡でのグランプリ出場に後がない深谷、賞金ランク9位とボーダーにいる岩本。上位が動ける選手ばかりで連係のバリエーションが広いのがこのラインの強みで結束力の高さを見せる。
エースの眞杉がG2を連続Vと後半戦になって勢いを加速させてきたのが関東勢。タテヨコ厳しい攻めで眞杉の競輪祭を連覇は十分だ。同じくこの大会でVがある吉田拓矢、坂井洋、森田優弥、佐々木悠葵、小林泰正らこちらも何でもできる選手がそろっている。
昨年のグランプリ覇者に輝いた松浦悠士にとっては怪我に苦しむ24年となった。9月岐阜記念を優勝するなどようやく戦える状態に戻ってきたが、獲得賞金でのグランプリ出場はもう敵わない。狙うは優勝のみだ。グランプリ出場は確定的な清水裕友、世界選のスプリント、チームスプリントで銅メダルを獲得と機動力の高さは世界レベルの太田海也、10月京王閣記念覇者の犬伏湧也らと力を合わせて完全復活を目指す。
新山響平、新田祐大が先導役の北勢も戦力に不足はない。新山はG1で4回優参するなど安定した成績で獲得賞金7位。11月四日市記念のVでグランプリ出場に一歩前進した。とはいえ油断はならないし、狙うはこの大舞台での2度目のVのみだろう。対照的に今期に入って失格3回の新田は流れを変えたい。
九州勢も結束してV獲りに邁進する。世界選ケイリンで金メダル獲得の山崎賢人、キレが戻った嘉永泰斗、ニュースター阿部将大ら楽しみな機動型は多いし、司令塔役の荒井崇博がしっかりラインをまとめる。