世界の佐藤水菜が断然
佐藤水菜、太田りゆ、梅川風子とナショナルチームでしのぎを削ってきた3人のスピードが一枚も二枚も上。中でも不動の本命として期待を集めるのは佐藤だ。世界選ではケイリンで金、スプリントでも銅メダルを獲得する快挙で、改めて世界の頂点に立つ選手であることを示した。国内では女子オールスターも含めて今年は3戦して全て白星。男子のS級選手と比べても見劣りしない快速は図抜けている。勝たないと連覇が懸かるグランプリ出場も叶わない。自分のフィーリングを信じて仕掛けてVを奪う。
グランプリ出場には優勝が条件なのは太田、梅川も一緒。梅川とともにナショナルチームは卒業した太田。やはり競輪では圧勝の連続で、佐藤に最も迫れるとしたら太田しかいない。コンディション不良に苦しみながら昨年のこの大会を制した梅川も、体調を整えて再び奇跡を起こしたい。
意地を見せたいのがオールガールズ覇者で、オールスターファン投票8年連続トップとガールズケイリンを長らくリードする児玉碧衣だ。打倒・佐藤へ今回は仕上げてくる。賞金ランク1位の坂口楓華や2位の尾崎睦、4位の尾方真生も高い機動力の持ち主。6位の石井寛子からが賞金ボーダーとなりそうだが、中ではランク8位も勝負強さが戻った吉川美穂に注目したい。今年の成長株の當銘直美や底力ある久米詩も見逃せない。