検車場レポート
児玉 碧衣 福岡 108期 |
3番手の尾方真生が4番手の柳原真緒を警戒するように前と車間を空けて、両者を見るように児玉碧衣が5番手にポジションを取る。柳原が打鐘の2センターからダッシュ良く仕掛けると、尾方は合わせることができず内に包まれる。最終ホームで柳原を追った児玉にとっては、その時点で勝負あり。
「(尾方)真生とヤナギ(柳原)が自分の前にいたんで、2人でモガき合いになると思った。2人が仕掛けなかったら自分で行くつもりでした。そしたらヤナギが行って真生をフタする形になったんで、自分にとってはラッキーでした。初日、2日目は併走から1周モガいていたんで気持ちに余裕がありました」
確信のまくりで後続をちぎって、児玉が圧勝劇を演じた。すでにグランプリの出場権は得ていたが、このVで1番車も決まった。
「またグランプリを(一昨年みたいに)1番車で走れるんで、3連覇を目指していきます。3連覇っていうのはなかなかできることではないし、自分の名前を残したい。あと1カ月ちょっとあるんで、グランプリまでに練習します」
インを突いた久米詩と児玉後位が併走になった荒牧聖未だったが、併走をこらえて児玉に食らいついて2着に入った。
「車番を生かして自分の力を出し切って、3着以内に入ってお客さまの車券に貢献できればと思っていた。内をすくわれそうになるのも警戒していた。離れながらだけど、付いていけて良かった。今度はもっと詰められるようにしたい」
尾方を制して積極的な仕掛けで力を出し切った柳原真緒は3着。
「尾方さんより先に仕掛けようと思っていた。しっかり出切れたんで良かったです」