藤井侑吾が前シリーズの雪辱を晴らし初V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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強豪を撃破して初の頂点へ(左から東矢圭吾、藤井侑吾、稲垣裕之)
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藤井侑吾
満面の笑みでチャンピオンホイールを掲げる
圧巻の機動力を発揮して4連勝

 PIST6 2023 ラウンド27は12月1日(金)に最終日が行われて、決勝戦にはS級選手が6名勝ち上がり実力者達が顔を揃えた。頂上決戦に相応しい激戦が繰り広げられたなか、残り2周からのロングスパートを決めた藤井侑吾が完全優勝を飾った。2着には叩かれながらも追った東矢圭吾が続き、東矢を追走した稲垣裕之が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から山根将太-東矢圭吾-稲垣裕之-藤岡隆治-藤井侑吾-中川誠一郎。レースは残り3周でペーサーが退避すると、東矢が山根との車間を切って後方の様子をうかがう。残り2周半で内を掬った藤岡が上昇すると、東矢は押し出されるように山根を叩いて先頭に立つ。藤井は隊列が短くなった隙を見逃さずに残り2周でスパートを開始。残り1周で逃げる東矢を捕らえると、後続の猛追を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「前回は準優勝だったので、今回はしっかり優勝できるように頑張りました。(決勝戦を振り返って)本当は誠一郎さんが切った上を思い切り行くつもりだったけど、誠一郎さんが動かなくて展開は想定外だった。でも前が動いてくれたので、とりあえず出切ることに集中して踏んだけど、東矢君が強くてモガき合いが長引いてきつかった。(シリーズを振り返って)今節は強い人が多くてきつかったけど、とりあえず我武者羅に踏んだ。タイムトライアルでいい数値が出たのも自信になった。PIST6の早いスピードを経験すると、(現行)競輪を走る時に心に余裕が出てきて仕掛けを躊躇しなくなるし、いい方に出ていると思う」

 前回のPIST6 2023 ラウンド18では準Vに終わり涙を飲んだが、今節は自慢の機動力を発揮し4連勝で雪辱を果たした。近況は現行競輪でも強烈なカマシを武器に成績も急上昇中。次回は12月7日から行われる別府記念に出走予定で、充実期にある今なら自身初の記念制覇も夢ではない。

髙野航記者

2023年12月1日 21時15分

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