棚瀬義大が逃げ切り4連発で完全V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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S級選手を抑えて初V(左から藤井昭吾、棚瀬義大、渡辺正光)
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棚瀬義大
123期で初のチャンピオンが誕生
若さあふれる走りで250バンクを席巻

 PIST6 2024 ラウンド42は3月24日(日)に最終日が行われた。決勝戦には20代から50代までの幅広い年齢層の選手が勝ち上がり、傑出者不在で混戦模様となった一戦は残り2周からのロングスパートを決めた棚瀬義大が完全Vを飾った。2位入線の小嶋敬二はスプリンターレーン内進入で失格となり、3番手から追った藤井昭吾が2着に繰り上がり、藤井を追った渡辺正光が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から栗田万生-小野大介-藤井昭吾-渡辺正光-棚瀬義大-小嶋敬二。レースは残り3周でペーサーが退避すると渡辺が追い出しをかけて、先頭の栗田が合わせて踏みこむ。残り2週半でペースが緩むと、藤井がそこを見逃さずにスパートを開始。残り2週では藤井が栗田を叩き先頭に立つも、後方から棚瀬がロングスパートを敢行し、残り1周半で藤井を捕らえて先行態勢に入る。最後は逃げる棚瀬が3番手以下を突き放し、追った小嶋(失格)の猛追も振り切り先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「(決勝戦を振り返って)小嶋さんが動いてくれたら、その上を叩こうと思っていた。小嶋さんの動きはなかったけど、藤井さんが動いてくれたので、前が団子になった所をすかさず仕掛けた。最後は3着に入れればいいぐらいの感じだったし、脚は一杯だった。(シリーズを振り返って)今節は4走全てで自分のレースができて、その結果優勝もできたので良かったと思う。準決勝のダメージがかなりあったけど、決勝は前回不完全燃焼に終わった反省を生かせた。(現行競輪では)本当は決勝ぐらいになると、まくりで勝ちにこだわりたいけど、中々そういう展開にはならない。先行して全部優勝できるぐらいにならないとダメですね。次回のPIST6も自分のレースをしてまずは決勝に上がれるように頑張りたい」

 前回のPIST6 2024 ラウンド32では優出を果たすも、力を出し切れずに大敗。今節はその反省を生かして、積極的なレース運びを続けて見事に完全Vを飾った。123期の中でもPIST6制覇の一番乗りを果たし、このままの勢いで現行競輪でも躍進を狙う。

髙野航記者

2024年3月24日 20時24分

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