棚瀬義大が負けなしで特別昇班 ~岸和田競輪場~

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棚瀬義大
負けなしで同期3人目の特別昇班

 8月9日に開催最終日が行なわれた岸和田FIIの8レース・チャレンジ決勝に出走した棚瀬義大(岐阜・123期)が豪快にまくって優勝を飾った。この優勝で棚瀬は7月大垣FII、松戸FIIナイターに続き3場所連続での完全優勝を達成し10日付けでA級2班への特別昇班を達成した。

 岸和田の決勝は、棚瀬の特別昇班がなるかが一番の興味だったが、“単騎でも自力”とコメントしていた同じく新人の都築巧(高知・123期)が、顔見せ(選手紹介)から棚瀬の番手を主張して、山中貴雄(愛知・79期)と併走したこともインパクト大だった。レースでも初手で3番手となった棚瀬の後位は都築がアウトから山中に競りかけて取り合い。そのまま赤板手前まで来て大槇大介(119期)-鳥丸晃順(89期)に追い上げられた棚瀬は5番手に下げて反撃の機会を待つ。まくりに構えた棚瀬が仕掛けたのは最終2コーナー入り口で、前受けから先行勝負に出た石川航大(宮崎・123期)を3コーナーで捕らえる。山中に競り勝って続いた都築がゴール前で詰め寄るも、棚瀬が力強く押し切った。

 棚瀬は在所順位8位で、記録会でも3㎞TTではトップの記録を残した有望ルーキー。ホームバンクは岐阜だが、大垣競輪場で山口拳矢(117期)ら同県の若手選手中心に練習していて卒業後の環境も申し分ない。123期勢で先に特別昇班した牧田悠生(新潟)、青木瑞樹(岡山)と同様に本格デビューから負けなしで次のステップへ。「学生時代に中長距離をやっていたので長い距離を踏んでいきたい」との気持ちを1・2班戦でも貫いて旋風を巻き起こしたい。

権田浩一記者

2023年8月9日 22時58分

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