村田瑞季が力強いまくりで4度目のV ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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7ヶ月ぶりの頂点へ(左から藤井侑吾、村田瑞季、斉藤樂)
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村田瑞季
お決まりのギャルピースで喜びを表す
強敵・藤井侑吾を倒して価値ある優勝をつかみ取る

 PIST6 2024 5月 第1戦は5月10日(金)に最終日が開催された。決勝戦にはPIST6の実績豊富な4名に加えて、123期から2名の新鋭が勝ち上がった。機動型同士により行われた激戦は3番手確保からまくった村田瑞季が優勝をつかみ取った。2着には先行した藤井侑吾が逃げ粘り、藤井を追走していた斉藤樂が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から藤井侑吾-斉藤樂-村田瑞季-保田浩輔-渡辺正光-東矢昇太。レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で渡辺が一車掬って4番手まで位置をあげる。掬われた保田は最後方まで車を下げて一本棒のままレースが進むと、残り2周から先頭の藤井が一気にペースを上げて先行態勢に入る。そのまま後続の仕掛けがなく、残り1周を迎えて3番手に位置した村田がスパートを開始。最終3コーナーで逃げる藤井に並ぶと、ゴール直前で捕らえ切った。

 「(斉藤と)接触もあったし不安だったけど、何とか優勝できて良かった。(決勝戦を振り返って)渡辺さん辺りが動いてくれたら、藤井さんにフタをして残り2周ぐらいから駆けようと思っていた。でも後ろの動きがなくて、藤井さんも残り2周からペースを上げてしまい動けなかった。残り1周からはダメもとでまくりにいったけど、2センターで藤井さんの横に並べていたので、最後の下りで勝てると思った。(シリーズを振り返って)1次予選は展開に、2次予選は自分の脚に反省が残った。でも準決勝で修正して1着を取れたのが良かった。今回重いギアを踏んで脚に刺激が入ったし、次の現行競輪にもつながると思う」

 前回のPIST6 2024 ラウンド40では無念の準決勝敗退。今節はその悔しさを胸に秘めて臨み、7ヶ月ぶりとなる自身4度目のPIST6制覇を達成した。一線級で活躍する藤井侑吾を降しての優勝は価値あるもので、今後の活躍の起爆剤となりそうだ。

髙野航記者

2024年5月10日 21時11分

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