怪物ルーキーが圧巻の走り ~松戸競輪~

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常次勇人
こだわりをもつ先行で準決勝も魅了する
ルーキーシリーズから全て先行

 松戸競輪F1ナイターは20日(土)に初日が行われた。A級1、2班戦の4Rは、特班初戦の常次勇人(大阪・121期)が圧巻の逃げ切りを決めた。

 常次は養成所時代から主導権にこだわっていた先行マニア。デビュー後も、ルーキーシリーズから全て最終バックを取っているほどの徹底ぶりだ。
 「養成所時代から最終ホームは絶対に取る競走をしていました。デビューしてからは、絶対に先行。最終ホーム、バックを絶対に取ろうと思って走っています。S級に行くまでは先行一本でいきたいですね」
 その言葉通りに、A級1、2班の初戦でも残り2周半から突っ張り先行に出た。番手の中村美千隆と、追い上げた城幸弘で後位は併走になり、そのまま常次が力強く逃げ切った。
 「番手が併走になって、ペースが分からなかった。自分はまだまだ競輪が分からないから、どこで踏めば内が有利とか、外が有利とか、それが分からなかった。レース後に先輩に聞いたので、次からはそれを参考にしたい」
 まだまだ成長の途上で、一走、一走全てが糧になる。それに、初日の逃げ切りで手ごたえをつかんだ面もあるようだ。
 「松戸は初めて来たけど、軽くて走りやすい。それに今回はデビューしてから一番調子がいいかもしれない。今回は追加ってこともあって、ちょっと調整方法を変えたんですよね。前検日の前の日を丸一日休みにしたんです。そしたら、今回はかなり調子がいい」
 弱冠20歳の若武者の勢いは止まらない。準決勝も逃げ切って、連勝を伸ばす。
 

熊谷洋祐記者

2022年8月20日 22時07分

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