準決勝は久樹克門と激突

　5月4日から小倉競輪場でF12ナイターガールズシリーズが開催されている。初日の10レースに登場した常次勇人（大阪・121期）は持ち味の先行勝負で別線を圧倒し、初登場の小倉バンクで見事に人気に応えてみせた。

　レースを終えた常次は「仕掛けやすかったし展開が向いてくれた。小倉は競走で初めてで、試験以来。いつもは緊張しないんですけど、試験を思い出して今日はめちゃくちゃ緊張しました」とプレッシャーを跳ね除け、快心の勝利に笑顔を見せる。

　デビューから徹底先行でメキメキと力をつけ、今期はS級点も確保できそうだが「正直、Ａ級なら中団からまくれば優勝はできると思うけどS級では今のままじゃ全然通用しない。全部足りないと思うし、今は長い距離を踏むことだけ考えていますね」と先を見据えて、スケールの大きな競走に徹している様子。

　練習はバンクに入らず一人でやっているようで「朝が苦手で、バンク練習には入っていないですね。いつも一人でワットバイクとウエイトトレーニングだけやっています。ウエイトは2時間ぐらいやっていますね。体幹には自信がありますよ」とストイックに体を鍛えあげて、新人選手にありがちな線の細さはない。

　準決勝は11レース（発走予定時刻20時00分）に登場。将来、近畿の大砲として活躍するであろう常次の走りに目が離せない。

• 選手詳細データ

• 
  常次勇人 選手大阪・121期