気持ちを強く持つ野村賢 ~取手競輪場~
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準決は頭脳プレーも光った
取手競輪場では29日に2日目のモーニング開催が行われ、6レースでは齊藤英伊須(青森・125期)との同期対決を制した野村賢(山口・125期)が連勝で決勝に進出した。
準決3個レースの中でも第6レースは一番の激戦区。野村は連続Vをしており、力では一枚上だが同期対決で齊藤が相手。もしかしたらの不安もあったが最終的には逃げ切りを決めた。その中には頭脳プレーがあったことも忘れてはいけない。
チャレンジ戦では前を取った選手が突っ張り先行をすれば、突っ張られた選手は巻き返しに苦しくなるケースが多い。
このレースでは齊藤が1番車、野村が5番車。スタートが早く前受けになることが多い野村でも1番車の齊藤がスタートを決めるケースがあり、実際に齊藤がスタート合戦を制し前受けになることに成功した。しかし、野村は赤板1角過ぎには先頭に立つことに成功。そのまま逃げ切って見せた。
突っ張られて不発になる選手も多い中で野村はこう説明する。
「スタートを取れない時の対策は立てていました。相手の見えない中で、ダッシュを付けていく。チャレンジなら通用すると思う」。色々な競走を見てきた中で野村が考え出した頭脳プレーだ。
決勝は今開催、新人が4人走っていて野村、齊藤の他にも今井希(埼玉)、地元の藤田祐大(茨城)がいる。この中で過去にVがあるのは野村だけ。
比較的優位にも立てそうだが「相手よりも自分は気持ち。初日に2着だったりして考えすぎると準決でも点数が下の人にもアレって思ってダメになる時がある。だから気持ちを強く持って」。敵のことより自分の気持ちを強くして挑めば野村の3連続Vは自然と見えてくる。
2025年1月29日 17時13分
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選手詳細データ
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野村賢 選手山口・125期